Audi A6|アウディ A6 新型発表!
大きく、軽く、高効率に
あたらしいA6は現行モデルにくらべると、全長4920mmとわずかに短くなったが、ホイールベースは2910mmと65mm延長されている。また全幅、全高ともに1870mm、1460mmとそれぞれサイズアップがなされている。プレス発表によると、ボディはASF(アウディスペースフレーム)という表記はなされてはいなかったものの、アルミと高剛性スチールを採用。フロントフェンダーやエンジンフード、ドアなどにアルミを使用することで、2.0TDIエンジンを積んだ状態で1575kgという軽量を実現している。
2011年のローンチ段階では、エンジンは5種類から選択可能だ。おそらくヨーロッパにおける最量販モデルとなるであろう2.0リッターTDIは、130kW(177ps)、380Nm(38.7kgm)を発生。0-100km/h加速は8.7秒で最高速度228km/hに達する。環境面においては、燃費4.9ℓ/100km(20.4km/ℓ)、CO2排出量129g/kmと優れた数値を記録。
また、あたらしく搭載されるV6 3.0リッターTDIは最高出力150kW(204ps)、最大トルク400Nm(40.8kgm)で、0-100km/h加速7.2秒、最高速度240km/h。燃費は5.2ℓ/100km(19.2ℓ/km)、CO2排出量137g/kmとなっている。この3.0TDIにはことなるチューニングがほどこされているハイパワーバージョンも用意されており、こちらは180kW(245ps)、500Nm(51.0kgm)を発生し、0-100km/h加速6.1秒で、最高速度はドイツ各社の紳士協定によるリミッター設定速度である250km/hにいたる。燃費は6.0ℓ/100km(16.7ℓ/km)、CO2排出量は158g/kmと、すべてにおいてたしかなパワーと環境への配慮を両立させているといえるだろう。
現時点ではTDIモデルが日本に導入されるかがわからないため、より現実的なガソリンモデルに目を移そう。自然吸気のV6 2.8リッターFSIモデルは150kW(204ps)、280Nm(28.6kgm)のアウトプットから0-100km/h加速7.7秒、最高速度240km/hを記録し、平均燃費は7.4ℓ/100km(13.5ℓ/km)、CO2排出量は172g/km。V6 3.0リッターTFSIモデルは、それぞれ220kW(300ps)、440Nm(44.9kgm)、0-100km/h加速5.5秒、最高速度250km/h(リミッター作動)、8.2ℓ/100km(12.2ℓ/km)、CO2排出量190g/kmとなっている。燃料消費量は従来モデルと比較したさい、全体で19パーセント減少しているという。
トランスミッションは6速MT、無段変速マルチトロニックと、あたらしいスポーティなSトロニックが設定されている。
A1を彷彿させる顔つき
エクステリアは、あたらしいアウディの顔つきとなった。LEDが連装されたヘッドライト、6角形のシングルフレームグリルなどは最新のA1を彷彿させる。長いエンジンフード、低いルーフライン、抑揚あふれるフェンダーラインなど、より動的なデザインで、足もとには16~19インチのアロイホイールを履いている。ほかにも、LEDテールライト、デュアルエグゾーストパイプなどが備わる。また、トランクリッドはダックテール状になっており、これによって高いダウンフォースを得ることができる。また、さらにスポーティな仕様にしてくれる、Sラインパッケージを採用した場合、バンパー形状が変更され、スポーツサスペンション、リヤディフューザー、および19インチのアロイホイールが備えられる。
インテリアは、A7と共通のイメージとなっており、エアコン、MMI、6.5インチモニター、および“マイクロメタリックプラチナ”トリムがほどこされる(アルミとウッドはオプション)。さらに、1300Wの高出力を誇るBang&Olufsenのサウンドシステム、インターネット接続、8インチモニターのMMIナビゲーションプラス、独立した後部座席を選ぶことができる。
安全面では、カメラによって車線を検知し、ステアリングのアシストをおこなうアクティブレーンアシスト、縦列駐車にも対応したパーキングアシスト、ブラインドサイドからの車両接近を検出するサイドアシスト、歩行者を探知するナイトビジョンなどを装備。
このあたらしいアウディA6、2011年早ばやと販売が開始される予定で、ドイツ国内での価格は€38,500(約425万円)からとなっている。