連載・藤原美智子 2018年6月|夏こそ入浴タイムで体と心の調整を
連載・藤原美智子 2018年6月|夏こそ入浴タイムで体と心の調整を
夏こそ入浴タイムで体温と心の調整をしよう!
私は長年、朝と夜にお風呂に入るのを習慣としています……という出だしを書いた時、フッと「そう言えば、いつ頃からだったかな」と、この連載の過去記事をさかのぼってみたら、2010年8月に当時の低体温の体質から脱出するための一つの方法として、「3年前から朝と夜の2回、お風呂に入ることにした」と書いてありました。つまり11年前から1日2回の習慣にした、ということが判明。そして、その効果として「入浴習慣によって変わったのは平均体温が高くなったこと、風邪を弾かなくなったこと」と書いていました。でも自分が以前、低体温だったことはすっかり忘れていたので、まさに“喉元過ぎると熱さ忘れる”という、ことわざどおりですね(苦笑)。
Photographs & Text by FUJIWARA Michiko
低体温は免疫力も美肌力も低下する!
自分が低体温であることを知ったのは、不調を感じて出かけていった東洋的な背術をする治療院で。「内臓が冷えていますねー。体温が低いと免疫力が下がるし、肌の新陳代謝も悪くなりますよ」と指摘されたから。でも当時は、低体温がどんなものなのかピンとこなかったし、それが不調の原因とは思いつかないことだったので、「ふーん、そんなものかな」と思っただけ。
それを察した先生が、さらに「今はまだ良いけど、そのうち更年期障害がひどく出るようになるかもしれないし、低体温は万病の元ですよ」と念押しされた時に、やっと「……何とかしよう!」という気になり、そのために始めたひとつが朝晩の入浴だったというわけです。
ご存じのようにお風呂にじっくり浸かると、血行が促されて新陳代謝が良くなります。そして血行が良くなるというのは、体温が上がって血流が良くなると言うこと。つまり新陳代謝をするための材料である酸素や栄養が全身にスムーズに運ばれるようになるし、細胞の老廃物である二酸化炭素や老廃物が回収されると言うこと。
このように新陳代謝が活発になると良い細胞が作り出されるようになり、ひいては肌も若々しく美しくなると言うことです。
私のお風呂の温度と入浴タイムは
ところで、よく「お風呂は40℃のお湯で長くゆったりと浸かりましょう」と聞きますが、私はこの温度では寒気を感じるし気持ち良さも感じないし、入った瞬間の「はぁー、幸せ〜!」と言う気分にもならない。だから42℃の温度にして浸かり、少し冷めてきたらもう一度、42℃までお湯を温め直す。
温め直しを一回した後はお湯の温度が冷めても冷えを感じないし、その頃には体が芯から温まり汗も出てくる。これが私には最適お風呂温度のようです。とは言え、季節や体調によって「気持ちいい」と思える最適温度は変わるので、自分の感覚に合わせて温度を調整しています。
夜の入浴時間は日によって「もう、良いかな」と感じる時間は違いますが、だいたい10分から20分の間。そして朝はじっくりと言うよりも私の場合は体とヤル気を目覚めさせて、1日を活動的に過ごすための儀式のようなつもりで入っているので7、8分と言ったところ。
体に最適なお湯の温度や時間というのは人それぞれ、又、その時々によって変わると思うので、自分の感覚を基準にするのは大事なことではないかと思っています。我慢して長く入ったり、寒い思いをしながらぬるま湯に入ったりしてリラックスできないのはナンセンス。何しろ、リラックスしている状態の時に血流は促されると言いますから。
お風呂の友、入浴剤もその時々の自分に合わせる
さて、お風呂の友(?)と言えば入浴剤。私は一種類に決めると言うより何種類か用意して、これも時間や気分、体調、目的に合わせて変えています。何も入れない日もあるし、庭に植えているレモンバームを摘んで浮かべる日も。
これからの蒸し暑い夏の季節は冷房や冷たい飲みものによる体の冷えや、外と室内の温度差で体調が崩れたりだるさを感じたりしがち。そんな季節だからこそ入浴効果を上手に取り入れて、体と心の調整をはかりたいものですね。
(トップ画像右から)
汚染されていない太古の海のミネラル豊富な天然の岩塩「ヒマラヤ岩塩・入浴用」(アムリターラ)
安らぐ香りに包まれて気分なごやかリラックスバスタイムを「バスソルト ラベンダーの香り」(クナイプ)
ホップとバレリアンの心落ち着く香りでおやすみ前のバスタイムを「バスソルト ホップ&バレリアンの香り」(クナイプ グーテナハト)
レモングラスとレモンバームの香りで気分爽快バスタイムを「バスソルト レモングラス&レモンバームの香り」(クナイプ)
清々しい森林浴気分のバスタイムを「バスソルト パイン(松の木)&モミの香り」(クナイプ グーテルフト)