Beauty
2015年4月30日
連載・田中 玲|其の十一「忙しい唇」
其の十一「忙しい唇」
五月。
緑の濃度がどんどん濃くなって行き、すらりと通り過ぎる初夏の匂いの夜。何故か私をわくわくさせてしまう。夏の香り。今年ももう、ちらほら香っています。
写真・文=田中 玲
五月の萌える緑の香りと共に、気をつけなくてはいけないのは、紫外線。心地よい風と空気に酔ってつい忘れがちな、侮れない五月の紫外線。
気持の良い日差しについつい紫外線対策を忘れて終いそうだが、きちんと顔にも紫外線対策を。特に無防備な唇。日々普通のリップクリームでも塗っていると、気がつけば唇はかさかさに。
この頃から、UVリップクリームを欠かさずに塗っていなければ。
それでも、荒れてしまった唇には、やさしいゴマージュを。
最近お気に入りのシャネルのリップゴマージュパレット、「レーブルドゥスール」は、とても優しく余分な皮を落としてくれる優れもの。見目麗しいシャネルのパレットにゴマージュ、リップクリーム、薄い色のグロスの唇ケアが詰まっています。
唇は、乾ついていると、見た目にも気分的にも宜しくないものです。
唇はいつも蜜を孕んだようにしっとりとした重みを抱いていたい。
余分な皮なぞ必要ないのが理想です。
唇には生活習慣の怠惰な部分が出がち。敏感なところなのです。顔の皮膚よりも代謝が早い分、手を掛ければかけるほど、美しさに答えてくれるのも唇。
食べ物を唇を通して口に入れる、唇を通して言葉を放つ。唇はいつも忙しい。忙しさの合間に楽しんでケアして、お気に入りの口紅を塗って、その出来映えを楽しみたい部位です。
だから私は今日も、忙しい唇を労いつつ、唇のケアを楽しみ、初夏の夜の緑の香りを唇からも肺にたっぷり注ぎ込む。
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