Mercedes-Benz C63AMG|メルセデス・ベンツC63AMG(前編)
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2015年4月24日

Mercedes-Benz C63AMG|メルセデス・ベンツC63AMG(前編)

痛快無比のメルセデス
メルセデス・ベンツC63AMG(前編)

メルセデス・ベンツには、とびきりハイパフォーマンスなスペシャルライン「AMG」がある。ただの高級車ではなく、ただの高性能車でもない──そのこだわりの一端に触れてみれば、AMGの稀有なキャラクターを理解できるだろう。
こんかいは、AMGのなかでも末弟にあたる「C63AMG」を紹介したい。「Cクラス」ベースのコンパクトなボディに6.2リッターもの大排気量エンジンをつめこんだ、他に類を見ない“贅沢なおもちゃ”である。

文=生方聡写真=荒川正幸

エンジンカバーには、このエンジンを組み上げた
マイスターのサインが誇らしげに輝いている。

「One man, One engine」の理念

クルマ好きとして惚れ込んだエンジンを軸に、好みによってクーペやステーションワゴンといったボディスタイル、あるいはライフステージにあったサイズが選べるとしたら、どんなにうれしいことか。そんな贅沢なクルマ選びは、夢のまた夢なのか。

いや、そんな夢を叶えてくれるブランドがある。メルセデス・ベンツの魅力を引き出し、走りを鍛え上げることで生まれたもうひとつの個性、「AMG」である。

AMGは、メルセデスの高性能車を手がけるディビジョンであり、その名を冠したモデルは、メルセデス・ベンツ各車の最上級グレードとして君臨している。

AMGのこだわりとしてよく知られているのが、「One man, One engine」の理念。これは、ひとりのマイスターがひとつのエンジンを最初から最後まで、責任をもって組み立てるやり方である。マイスターのサインがエンジンのヘッドカバーに記されるのは、彼らの自信と誇りにほかならない。

全長4.7mのボディに不釣り合いな大排気量6.2リッターV8エンジン。高回転型にしつけられ、最高出力457ps、最大トルク600Nmを発生。低速からトップエンドまで絶妙のレスポンスとパワフルなアウトプットを実現する。

デザインもAMGが担当。精悍さを増したフロントマスク、
強化ブレーキシステムを隠す18インチ5スポークアルミ
ホイール&ワイドタイヤ、リア左右に突き出す4本のテールパイプなど、ベースとなったノーマル「Cクラス」にはない迫力がある。

“63AMG系”の末弟

そんなAMGが、これまでのエンジンチューニング技術を活かして、白紙から開発した自信作が、6208ccのV型8気筒エンジンだ。

そのフィーリングはのちほど伝えるとして、この6.2リッターV8を積むボディの充実ぶりは見事なほど。

フラッグシップロードスターの「SLクラス」を筆頭に、ラグジュアリーセダン「Sクラス」やそのクーペ版というべき「CLクラス」、ひとまわり小さな「Eクラス」セダンとステーションワゴン、クーペフォルムの「CLSクラス」、さらに「CLKクラス」クーペとカブリオレ、SUVの「MLクラス」とまさにより取り見取りである。

そして忘れてならないのが、セダンとステーションワゴンが用意される「Cクラス」だ。果たして“63AMG系”の末弟「C63AMG」は、どんなキャラクターの持ち主なのか。

           
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