レクサス LS600h/LS600hL
LEXUS LS600h/LS600hL
レクサス LS600h/LS600hL
高級ハイブリッドカー
アメリカにレクサスを立ち上げるのにあわせて、そのフラッグシップモデルとして開発されたのが「レクサスLS」だ。日本でも1989年に「セルシオ」の名で発売され、トヨタの新しい高級車として人気を博したのはいうまでもない。
その後、1994年に2代目、2000年には3代目に進化。2006年デビューの4代目は、その前年にレクサス店が開業したことから、レクサス専売の「LS」として登場。まずは4.6リッターV8を積む「LS460」が投入され、翌2007年には、LSの最上級モデルとなる「LS600h」とそのロングホイールベース版「LS600hL」が追加されている。
モデル名に含まれる「h」の文字からもわかるように、LS600/LS600hLは、トヨタご自慢のハイブリッド車で、搭載するエンジンは5リッターV8ながら、電気モーターとの組み合わせにより、6リッターV12エンジンに匹敵するパフォーマンスを手に入れている。それでいて10・15モード燃費は12.2km/リッターと、2.5リッタークラスの省燃費を実現。出足の力強さや静粛性、アイドリングストップ機構など、モーターアシストとエンジンを組み合わせたハイブリッドカーならではの魅力も手伝い、環境意識の高いVIPにははずせない存在になっている。
レクサス LS600h/LS600hL
ボディ|全長5030(LS600hLは5150)×全幅1875×全高1475mm
エンジン|5.0リッターV型8気筒
最高出力|290kW[394ps]/6400rpm
最大トルク|520Nm[53.0kgm]/4000rpm
モーター|交流同期電動機
最高出力|165kW[224ps]
最大トルク|300Nm[30.6kgm]
駆動方式|4WD
トランスミッション|電気式無段変速機
価格|970万円(LS600hLは1330万円)
(2008年7月現在)
BRAND HISTORY
トヨタがアメリカ市場において高級車ブランドLEXUS(レクサス)を立ち上げたのは1989年のこと。トヨタが誇る高い技術力と優れた品質、そして極上の顧客サービスにより、アメリカやドイツの高級車とは一線を画す新しい価値を提供しようというのが狙いであった。
同年9月、「LS400」(日本名セルシオ)と「ES250」(同カムリ)がアメリカ市場に投入されると、翌1990年2月には早くもLS400がベストインポートカーを獲得している。その後もレクサスの評価は高まるばかりで、ラインナップの拡大とともに、高級車ブランドとしてのポジションを確実にしていった。
アメリカでの成功を受けて、2004年にはヨーロッパ進出を果たしたレクサスは、同年5月、日本での事業展開を発表。翌2005年8月には、母国での高級車ビジネスをスタートさせた。開業当初は、「GS」(トヨタブランドのアリストの後継車)、「SC」(同ソアラ)、「IS」(同アルテッツァの後継車)と、フラッグシップの「LS」を欠くラインナップだったが、2006年9月には待望の新型LS、そして、2007年5月にはそのハイブリッド版の「LS600h/LS600hL」を投入することで、ラグジュアリーサルーン購買層の期待に応えている。
一方、2007年10月にスポーツモデル「IS F」を発表、また、2008年5月に行われたニュルブルクリンク24時間レースに開発中のスポーツクーペ「LF-A」を投入するなど、スポーツイメージの獲得に力を入れており、さらなる人気拡大が期待される。