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2015年5月1日
第9回 葉巻の産地:ニカラグア編
第9回 葉巻の産地:ニカラグア編
ベスト・シガー・オブ・ザ・イヤー受賞!
隣国のホンジュラスと地理的に産地が近いため、両国に分散して工場を構えるシガーメーカーが多いという特徴をもつ国、ニカラグア。
利点をいかして、上質なシガーを産出している。
文=広見 護
「パドロン」に代表される国
ニカラグアは葉巻の産出国として、今世紀に入ってから俄然注目を浴び始めました。
そのきっかけは、なんといってもアメリカで権威のあるシガー専門誌『シガー・アフィショナード』でニカラグア産シガーの最高峰「パドロン」がベスト・シガー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことです。
ニカラグア産シガーのスムーズながら芳醇でフルボディーな葉巻の味が高く評価されたのです。
キューバやドミニカ共和国、ホンジュラスと比較すると地理的に南に位置するため、日射量から強い風味のタバコが育ちます。ニカラグアの葉タバコ産地は、同国北部に位置するヌエバ・セゴビア県のハラパ・リバー・バレー地区です。
ニカラグアでは、ドミニカ共和国同様極少量ですが、ラッパー用の葉たばこも産出され、「パドロン」、「プラセンシア・レセルバオーガニカ」といった100%ニカラグア産はタバコのシガーも存在します。
シガー製造の拠点は、首都マナグアから車で3時間ほどの距離に位置するエステリ県に集中しており、ここで「パドロン」や「CAO」、「ホヤ・デ・ニカラグア」、「プラセンシア」といったブランドが生産されます。
1972年、中米一の都市として栄えていた首都マナグアを襲った大地震の影響が今も残りますが、経済は復興を遂げつつあります。
隣国のホンジュラスと地理的に産地が近いため、両国に分散して工場を構えるシガーメーカーが多いという特徴があります。
隣国のホンジュラスと地理的に産地が近いため、両国に分散して工場を構えるシガーメーカーが多いという特徴があります。
これはキューバやドミニカ共和国のように周りを海に囲まれた島国と違う利点です。ニカラグアとホンジュラスの両国は、ハンドメイド・シガーの製造において補完関係にあります。
広見護のコレがイチオシ!
パルタガス
「セリーデュコネスールNo.3」
(25本入り/¥35,000)
細身のボディーながら、
しっかりした旨み。品のある香り。