時代を創り上げたデザイナーを生んだファッションの登竜門

「インターナショナル・ウールマーク・プライズ（IWP）」は、1954年にザ・ウールマーク・カンパニーの前身であるIWS国際羊毛事務局が当時21歳のカール・ラガーフェルドと18歳のイヴ・サンローランを発掘したことで、ファッション史に残る国際ファッションコンテストを復活したものだ。メリノウールの多彩な特性を、ファッションナブルに表現できるニュージェネレーションのデザイナーに贈る国際賞である。

第3回目となる今回のIWPでは、はじめてメンズウェア部門がくわわり、メンズウェアから1組、ウィメンズウェアから1組、合計2組のデザイナーが各地区大会で受賞することになる。アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、インドおよび中東そしてアメリカの5つのエリアで地区大会がおこなわれ、合計10組のファイナリストが選出される。

メンズウェアの5組のファイナリストは、2015年1月にロンドンメンズコレクションで、ウィメンズウェア5組のファイナリストは、2015年3月に北京で顔を合わせる。メンズウェア、ウィメンズウェアのファイナリスト優勝者には、商品の素材購入用のサポートとして、また、コレクションのマーケティングのサポートとして、10万オーストラリアドルが贈られる。

さらに、ファイナル優勝者のコレクションは、IWPパートナーである英国のハーベイ・ニコルスや中国のジョイス、米国のサックス・フィフス・アベニュー、フランスのコレット、イタリアのディエチ コルソ コモ、マイテレサ・オンライン、オーストラリアのディビッド・ジョーンズ、そして今回あらたにリテールパートナーとなる三越伊勢丹といった、世界一流のリテーラーで発売されることとなる。

アジア地区代表は「Sise」と「Vmajor」に決定

インターナショナル・ウールマーク・プライズ 2014/15 アジア地区大会
メンズウェア部門優勝「Sise(シセ)」

インターナショナル・ウールマーク・プライズ 2015/15 アジア地区大会
ウィメンズウェア部門優勝「Vmajor(ヴィメジャー)」

中国版『VOGUE』編集長のアンジェリカ・チャン、三越伊勢丹 紳士・スポーツ統括部 紳士第三商品部部長の鈴木健彦氏、三越伊勢丹 婦人・子供統括部付部長の中川一氏、モデル兼デビット・ジョーンズ代理人のジェシカ・ゴメス、『GQ Japan』編集長の鈴木正文氏、「タクーン（Thakoon）」のオーナー兼デザイナーのタクーン・パニクガルらの審査のもと、メンズウェア部門では日本代表の「Sise（シセ）」を、ウィメンズウェア部門では中国代表の「Vmajor（ヴィメジャー）」を、それぞれアジア代表のファイナリストとして選出した。

シセは、メリノウールによるグリーンのメルトンを使用したレイヤードルックを作り出し、ハイクオリティにして完成されたバランスのルックを披露した。またヴィメジャーは、伝統的な着方にたいするユニークな取り組み方で、アウターをスカートのように穿かせねじれた状態とすることで、ニットの特徴をあたらしいアプローチで表現した。

今回優勝した2組は、ファイナル大会でアジア代表として競う機会を獲得。世界各地から選出された各5組のメンズウェア・ウィメンズウェアの代表の1組として、インターナショナル・ウールマーク・プライズを懸けて競う。

THE WOOLMARK COMPANY
Tel. 03-6447-1412
http://www.merino.com/jp/

画像提供：ザ・ウールマーク・カンパニー