ART|ギャラリーここで『tries to return/かえりみる』展
LOUNGE / ART
2015年1月29日

ART|ギャラリーここで『tries to return/かえりみる』展

ART│アートユニット、ネルホルの新作を発表

ギャラリーここで『tries to return/かえりみる』展

メディアを“練る”田中義理とアイディアを“彫る”飯田竜太によるアートユニット「ネルホル(Nerhol)」。彼らの新作が発表される『tries to return/かえりみる』展は、不定期開催のギャラリーとして知られる恵比寿のギャラリーここで、4月22日(火)から5月10日(土)まで開かれる。

Text by YANAKA Tomomi

水やガスなど、コンセプトを先鋭化させたモチーフで制作

ゆがんだようなポートレート作品などで知られるネルホル。2007年に結成して以来、現代の経済活動が生み出しつづける消費と生成、忘却と巨大なサイクルの急所を突くような作品を一貫して制作してきた。

そんな彼らの待望の新作展『tries to return/かえりみる』が、ギャラリーここで開かれる。都心でソファやイスに座りながら現代アートをゆったり、ゆっくり見てもらおうと2010年に恵比寿のメゾン マルタン・マルジェラ2階に誕生したギャラリーここは不定期で展覧会を開催。約2年ぶりの展覧会の開催となった。

Nerhol 02

Scene to know / daily No.001 1/8 parts, 2013
© Nerhol 2014

Nerhol 03

Scene to know No.002, 2013 © Nerhol 2014

Nerhol 04

Scene to know No.023, 2013 © Nerhol 2014
本展の展示作品ではありません

これまでポートレートを主軸に制作してきたネルホルが、今回はボトルがこぼれ落ちる水や石油ストーブでたかれる炎、あるいはガスキッチンで沸騰する水など、新たなモチーフをセレクト。約6点の新作で構成される。また初日の4月22日(火)にはアーティストを迎えて、オープニングイベントも開かれるという。

水、ガス、石油。いずれも、どこか遠くから、何かの手段をつうじて私たちの手元まで運ばれてきた身近な存在物たち。日常では意識することなく消費し、当たり前にあるものの“姿”をとどめようとしたネルホルの二人。彼らが追い求め、コンセプトを先鋭化させた新作をさっそく見てみたい。

Nerhol『tries to return/かえりみる』
会期│4月22日(火)~5月10日(土) ※月曜定休。4月29日、5月5日、6日は営業。
時間│13:00~18:30
会場│ギャラリー ここ
東京都渋谷区恵比寿南2-8-13 キョウデンビル2F
Tel.03-5794-9931

           
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