連載・藤原美智子 2014年2月|マハリシ・アーユルヴェーダで心身の毒素を出す!
2014年2月|オイルを使った施術体験では、驚きの結果が!
「マハリシ・アーユルヴェーダで心身の毒素を出す!」
今月も先月に引きつづき、またまた『家庭画報』(世界文化社)の連載で体験して以来、習慣になりつつあることの紹介。それは「アーユルヴェーダ」。これはインドの伝統的医学であり、病気になりにくい心身を作る予防医学、あるいは哲学として今では世界各地に普及されているものだ。
Photographs&Text by FUJIWARA Michiko
“脈診”で、私の細かい性格まで言い当てられた!
取材でお世話になったのは、日本のマハリシ・アーユルヴェーダの第一人者「マハリシ南青山プライムクリニック」院長の蓮村 誠先生。書店でも先生の著書は多く扱われているので、アーユルヴェーダに興味がないひとでも名前を知っているひとは多いのではないだろうか。
さて取材のときには“脈診”もしてもらったのだが、何とビックリ! 「どうして脈だけで、私の細かい性格まで言い当てられるのだろう?」と、不思議に思うほどズバズバッと言い当てられてしまったのだ。マハリシ・アーユルヴェーダではすべてのひとが「ドーシャ」というヴァータ、ピッタ、カパという3つの力をもっていると考えられているのだが、私は“ヴァータ・カパ”という体質とのこと。
「ヴァータ」というのは風のような性質をあらわしていて、軽い、動く、冷たい、乾燥している、澄んでいる、不規則といった特徴がある。そしてひとへの作用としては心の軽さ、快活さ、気分や思考の変わりやすさ、好奇心の強さ、浅く速い理解力、知識や体験を広く浅く求める傾向、素早い動作、身体の軽さ、乾きやすさ、冷えやすさといった性質を生み出すらしい。たしかに、これらはほとんど私をあらわしているようなことばかり!
また「カパ」とは水のような重い、柔らかい、冷たい、遅い、湿っている、安定的といった性質をあらわしていて、ひとへの作用としては心の落ち着き、愛情深さ、気分や思考の安定、遅く深い理解力、知識や体験を深く求める傾向、寛容さ、貯める傾向、身体の重さ、うるおい、冷えやすさ、強い体力、持久力といったこと。ヴァータと相反する性質があるし、ちょっと私とはちがうかなといった項目もあるが、それは私はヴァータのほうが勝っているカパ体質だからということらしい。
もう一つ、ドーシャには「ピッタ」という火のような性質があるが、それは熱い、鋭い、軽い、流れる、辛いといった特徴があり、ひとへの作用は活力、情熱、集中力、満足感、鋭い知力、挑戦的な傾向、行動の正確性、規律性、身体の熱さ、乾きやすさといったこと。
もちろん私にもピッタの性質はあるのだが、ヴァータとカパの性質のほうが優勢なので“ヴァータ・カパ”の体質だということだ。また、この3つのドーシャのバランスが取れているときが、そのひとにとって一番自然であり健康といえるのだが、私は生まれもった本来のバランスよりもすべてのドーシャが少しだけ上がっている状態のよう。
胃腸を冷やさないためのいくつかの方法
このようにドーシャのバランスが変わってしまう原因は体質に合っていない食事をしていたり、本来の性質を乱すような行動や意識状態によるという。そこで私が受けた注意は、ヴァータ体質なので身体を冷やす生の野菜や果物、刺身などを少し控える、甘いものを控える、身体をつねに温かく保つ。夕方にリラックスできる時間を取ること。早寝・早起き、瞑想をつづけること(このふたつはバッチリ!)などなど。
そして私は少し消化力が弱っているので、起きたらまずお白湯を飲むこと。食事中にもお白湯を飲むと消化を助けてくれるらしい。あるいは、お白湯を作るときに生姜を2、3枚入れて湧かしたものや、マーケットで売られているジンジャーパウダーを白湯に2、3振りしたジンジャーティーを飲むと、さらに効率よく消化力が上がるし、痩せる効果もあるということだ(花粉症にも効果的)。胃腸を冷やさないことは私へのアドバイスということだけでなく、マハリシ・アーユルヴェーダ的にとても重要なこととして考えられている。それによって心身の衰弱が起きてくるからである。
“リラックス”というのを初めて体験したような気がする
ところで取材のときにはオイルを使った施術も体験したのだが、これも驚きの結果が! マハリシ・アーユルヴェーダの代表的な治療法の一つとして、浄化法と呼ばれる心身に蓄積されたストレスや毒素を排出する“パンチャカルマ”という8種類のプログラムがある。これは病気治療や健康増進を目的に数日間(3~5日間)おこなわれるもので、医師の処方によっていずれかのメニューが選ばれるもの。
私が受けたのは一日で味わえるショートプログラムのなかの「フルボディケア・トリートメント」という、アビヤンガとシロダーラを組み合わせたもの。アビヤンガというのは全身のストレスを取り除いて深い休息をあたえながら、身体の毒素を浄化する準備を整えるスタンダードなオイルトリートメント。シロダーラというのは神経系に深い休息をあたえ、日常で受けた精神的なストレスを取り除くもの。これは眉間にオイルを垂らしておこなうものだが、写真などで見たことがあるひとも多いのではないだろうか。
さて何に驚いたかというと、終わったときの顔つきなのだ。今まで見たことがないほど顔がスキッと凹凸感のあるシャープな感じになっていたし、瞳がキラキラと輝いていたのだ(これは帰宅した私を見た家族も言っていたこと)。また終了後はボーッと心地よい眠気と心身の力みが抜けていて「リラックスするって具体的にはこんな感じを指すのかも~」と、“リラックス”というのを初めて体験したような気がするほどである。
この効果に驚き、さらに「いろいろな毒素を浄化したい!」という想いが湧いてきて、それ以来、定期的にマハリシ・アーユルヴェーダのトリートメントを受けている。そして日常では白湯を飲んだり、ジンジャーティーを飲んで身体を温めるようにしている。
※つまり、冒頭に書いた「習慣になりつつある」とは言っても、今のところはこのようなことぐらい……。スミマセン。あっ、そうそう。お酒も控えているのだが、これは私にとってはかなり変革的なこと! それにしても最近、瞑想が以前よりも深くできるようになってきたのだが、これは先月の連載に書いた「瞑想の効果」を知ったことだけでなく、もしかしたらアーユルヴェーダのトリートメントで内面的な毒素が抜けてきたから、ということもあるのでは……!! 果たして、真実はいかに!?