連載・藤原美智子 2014年1月|瞑想は大いなるアンチエイジング!?
BEAUTY / THE EXPERTS
2015年1月14日

連載・藤原美智子 2014年1月|瞑想は大いなるアンチエイジング!?

2014年1月|無心になれること、そしてゆくゆくは“無の境地”というものを味わってみたい

「瞑想は大いなるアンチエイジング!?」

去年の11月から習慣にしていることがある。というか、何とか“新・習慣”にしようと頑張っていることがある。それは“瞑想”。きっかけはアンチエイジングをテーマに連載をしている『家庭画報』(世界文化社)で、瞑想法を体験したことからだ。

Photographs&Text by FUJIWARA Michiko

自宅で一人の瞑想は、なかなか難しい

とはいっても、瞑想は初めてではない。以前、通っていたヨガ教室で練習の最後に瞑想する時間があったからだ。練習後にする瞑想は何だか心が休まり、「瞑想って、気持ちいいな~」と思っていた。でも教室には通わずに家でヨガをするようになったので、瞑想も一人でしようとしたのだが、これが全然駄目。心が休むどころか、目をつぶった途端に「そうだ! あれを片づけるのを忘れてた」とか、「そうだ! あの文章をこんなふうに書き直そう」とか、いろいろなことがつぎからつぎヘと頭に浮かんできて、普段よりもせわしない。そして「もう、いいころかな」と薄目を開けて時計を見ると、まだ2分しか経っていなくてビックリ、というのが毎回。このように、あまりにも出来なさ加減にウンザリして、いつしか瞑想は止めてしまっていたのである。

「ヨグマタジ=ヨガの母」から私だけのマントラを授かった!

でも頭のどこかに瞑想のことは引っかかっていたのだろう。連載の担当者に「藤原さん、つぎの取材のテーマは何にする?」と聞かれたときに、「瞑想にしたい!」と即答したのだから。しかも畏(おそ)れ多くも門を叩いたのは、インド政府や瞑想・ヨガの世界的な機関である「WORLD DEVELOPMENT PARLIAMENT」からサマディマスターとして(世界で2名のみ!)「ヨグマタジ=ヨガの母」の認定を受けているヨグマタ・相川圭子師である。そして取材のときに瞑想を体験してヨグマタジから私だけのマントラを授かって以来、一日も休むことなくつづけている。つづけられているのは、ヨグマタジに「瞑想は毎日、つづけてくださいね」と言われたから。でも本当は「一日、2回」と言われたのだが、「いきなり一日に2回は無理だ~」と一週間で音を上げて、「まずは朝だけでもつづけよう!」と実行しているというわけである。

とはいっても、最初のころは以前とおなじようにつぎからつぎへと雑念が浮かんでくるし、3分間、目をつぶっているのがやっとという感じだった。それでも「つづけることが大事」とマントラを唱えながら座って目をつぶっていても、なかなか無心にはなれない。そこで、瞑想にはどんな効果があるのかをキチンと調べて、まずは頭で理解してみることにした。それでわかったのは、瞑想は今では世界中で実践しているひとが多いこと。そして瞑想の効果は科学的にも立証されているということだ。簡単にいうと、

・集中力や記憶力が向上する。
・自然治癒力が高まる。
・ストレスを受けつけない身体になる。
・若返りホルモンと睡眠ホルモンが上昇して、アンチエイジングにつながる。

といったことである。なんとなく瞑想というと抽象的で宗教っぽいと思っているひともいると思うが、実際はこれだけの効果が立証されていて、心と身体に確かな作用がある行為なのである。

無を求めると、より無が遠ざかるという感じ

無心になれること、そしてゆくゆくは“無の境地”というものを味わってみたい、それこそが『家庭画報』の連載のテーマであるアンチエイジングに繋がると瞑想をはじめたのだが、体験してみて、そこまで達するには膨大な時間と修行が必要なことがよくわかった。そもそも、そんなふうに期待すること自体が無心ではないということだ。無を求めると、より無が遠ざかるという感じだろうか。そこで考え方を変えてみた。「このような具体的な効果を得られるのだから頑張ってみよう!」と。そうしたら、その途端に10分以上できるようになった。それに以前よりも、心がシンと落ち着くようになった。うーん、マントラを心のなかで唱えて無心でいようとすればするほど3分でも難しかったのに、具体的な効果を知った途端に瞑想時間が伸びて、心も安らいだ私って、いったい……! よくよく欲深い人間ということなのだろう。でも、しょうがない、それが自分なのだから(と、開き直る)。まずはムチでもアメでも使えるものは使って、とりあえず瞑想時間を20分まで伸ばすことを目標にしている状況である。ところで瞑想は朝日を浴びながらしているのだが、これが光に包まれている感じで、これだけでもとても幸せ気分になれる。瞑想をはじめるなら、絶対に“朝日・瞑想”がお薦めである。

現在、瞑想の効果を感じているかというと、ハッキリ言うとまだよくはわかっていない。でも確かなのは、瞑想を終えて少しの間は心がシンと静まり返り返り、平和で幸せな気持ちになっているということだ。瞑想の達人になると、こうした気持ちが一日中続つづくものなのだろうか。そうなれたら人生、どれだけ楽に幸せになれるだろう。それこそが究極のアンチエイジングに繋がるにちがいない、などと考えながら毎朝、瞑想に励んでいる私である(「だから、欲を求めては駄目だって!」と、一人ツッコミをしてみました)。

           
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