ART|表参道のEYE OF GYREで『KOHEI NAWA|SANDWICH』
LOUNGE / ART
2015年2月10日

ART|表参道のEYE OF GYREで『KOHEI NAWA|SANDWICH』

ART│世界が注目する創作のためのプラットフォームの世界観に足を踏み入れる

表参道のEYE OF GYREで開催中の『KOHEI NAWA|SANDWICH』

彫刻家で京都造形芸術大学准教授を務める名和晃平(なわ・こうへい)による展覧会『KOHEI NAWA|SANDWICH(サンドウィッチ)』が、渋谷区・表参道のギャラリーEYE OF GYREで開かれている。2月16日(日)まで。

Text by YANAKA Tomomi

ユニークな活動を「戦略」「組織」「手法」をキーワードに解読する書籍も刊行

Pixel(ピクセル/画素)とCell(セル/細胞、器)を組み合わせた独自の概念を基軸に、多様な表現を展開する名和晃平。2013年に参加した『瀬戸内国際芸術祭』や『あいちトリエンナーレ』にて発表されたアート作品のみならず、au携帯電話のデザインプロジェクトやミュージシャンのプロモーションビデオ、ステージセット、さらにはコムデギャルソンとのコラボレーションなどを手がけ、その幅広い活動で知られている。

本展では、名和晃平が2009年に京都・伏見に立ち上げた創作のためのプラットフォーム「SANDWICH」をフィーチャー。サンドイッチ工場だった場所をリノベーションすることで、生まれた空間では、総勢約40人のスタッフにより、現在も多様なプロジェクトが進められている。

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その構成は、ディレクターの名和晃平をはじめとするクリエイターの「ART」、造形のプロフェッショナルである「PRODUCTION」、あらゆる建築設計から展示構成まで手がける「ARCHITECTURE」、SANDWICHの展覧会やプロジェクトの撮影、編集、デザインを担う「GRAPHIC」、プロジェクトマネージメントを取りまとめる「OFFICE」と多岐に渡る。

会場は、通常の展覧会とはひと味ちがう構成により、国際的にも注目されているSANDWICHの世界観を体感できる空間となっている。また、そのユニークな活動を「戦略」「組織」「手法」をキーワードに解読する、展覧会と同タイトルの書籍『KOHEI NAWA|SANDWICH』も刊行される。

名和晃平率いるSANDWICHの全貌を目撃する本展。国内外で精力的に活動し、世界が注目するスタジオの“仕事の流儀”を見てみたい。

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『KOHEI NAWA|SANDWICH』

会期│2013年12月8日(日)~2014年2月16日(日)

時間│11:00~20:00

会場│EYE OF GYRE

東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F

Tel.03-3498-6990

『KOHEI NAWA│SANDWICH』

出版│学芸出版社

仕様│A5判 208ページ オールカラー

価格│2940円

           
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