トヨタから2015年の発売を示唆する燃料電池自動車「FCV-R」が登場!|TOYOTA
TOYOTA FCV-R|トヨタ FCV-R
第42回東京モーターショー2011
2015年発売予定の燃料電池自動車が登場!
トヨタは、東京ビッグサイトで開催される第42回東京モーターショー2011に燃料電池自動車「FCV-R」を世界初出展する。
文=松尾 大
排出するのは水だけ、航続距離700km以上!
トヨタがついに、燃料電池(FC)自動車を発売する。2015年ごろからの市場導入に向け、実用性の高い燃料電池専用車として提案するコンセプトモデルがこの「FCV-R」だ。
周知のとおり、水素は、多様な原料から作ることができ、貯蔵・輸送が可能な、将来の有力なエネルギー。その水素の化学反応を用いて発電しモーターを駆動するため、走行中に排出ガスやCO2を出さないのが燃料電池自動車。これまでトヨタはクルーガーをベースとしたプロトタイプによる開発・実験をおこなってきたが、実用性の高いセダンボディをもつこのFCV-Rの発表はトヨタのFC技術があたらしいフェイズにはいったことを示している。
フロントやリアの造形はコンセプトカーらしいものだが、パッケージングそのものはコンベンショナルなサルーンの形状をしていることから、市販モデルもこれに近い形で登場することが想像できる。
専用ボディにFCユニットを床下に配置することで、広い荷室空間と4名乗車を可能とした高効率パッケージが特徴で、70MPa(メガパスカル ※10バール)の高圧水素タンクを搭載し、燃料電池スタックの効率向上により航続距離はJC08モードで約700km以上を達成したという。
実用化に向けて、水素スタンド設備の問題などさまざまなハードルがあるが、EVではないあたらしいエココンシャスな自動車として注目したい。なお、価格についてのアナウンスはないが、400万円台で登場するとのうわさもあり、はやい登場が待たれるところだ。
TOYOTA FCV-R|トヨタ FCV-R
ボディサイズ|全長4,745×全幅1,790×全高1,510mm
ホイールベース|2,700mm
航続距離(JC08モード)|700km以上