電気で走るMINI
CAR / NEWS
2015年3月17日

電気で走るMINI

電気で走るMINI

BMWグループが、世界ではじめて個人ユーザーが日常的に使用可能なMINIの電気自動車を約500台、試験用に展開することを決定したのが昨年のこと。2009年に入り、北米でついにデリバリーも開始される。

文=ジラフ

この「MINI E」と名付けられた電気自動車は、高性能の充電式リチウムイオン・バッテリーから電力チャージし、定格出力150 kW(204 ps)の電気モーターで駆動。最大トルクは220Nm、0-100km/h加速性能は8.5秒を記録する。また最高速度は電子制御で、152km/hに制限される。1回の充電での走行可能距離は約240km。標準的なコンセントからの充電が可能で、車輌と一緒に渡されるウォールボックス(壁取り付け用配線ボックス)を使って約2時間半で充電が完了するという。

リヤシートはバッテリーを搭載するために取り外され、乗員は2人。車輌重量は1465kgとなるが、サスペンションに改良を施し、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)にも、このモデル特有のホイル荷重に応じた変更を加えることで、MINIならではの俊敏性とハンドリングを実現する。

また、このプロジェクトで展開する約500台には、すべて同じカラーリングが施され、フロントフェンダーにはシリアル・ナンバーが刻まれている。

実証試験は、米国のカリフォルニア、ニューヨーク、ニュージャージーの3州で、個人または企業に台数を限定して提供。実際の日常走行での幅広いデータを、ユーザーから収集するという。

リースは延長オプションを含む1年間で契約され、リース終了後にはすべての車輌をBMWが回収しエンジニアリング部門において、さまざまな試験が行われ、次世代の電気自動車の開発に役立てられる。

BMWは1年間の電気料金は、ガソリンコストより、およそ40%少なくなると見積っている。

           
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