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ART
2015年4月2日
ART|銀座メゾンエルメスフォーラムで『クリスチャン・ボヌフォワ展』
ART│フランスを代表する画家の日本初個展
銀座メゾンエルメスフォーラムで『クリスチャン・ボヌフォワ展』
フランスを代表する画家として知られるクリスチャン・ボヌフォワ(Christian Bonnefoi)。彼の日本初個展となる『クリスチャン・ボヌフォワ展』が、来年2月28日(金)まで銀座メゾンエルメス フォーラムで開かれている。
Text by YANAKA Tomomi
会場構成は気鋭の建築家、中山英之氏が担当
クリスチャン・ボヌフォワは1948年、フランス生まれ。美術史家としてそのキャリアをスタートさせたが、1970年に観たアンリ・マティス展で出合ったレリーフ状の彫刻『Dos(背中)』に衝撃を受け、画家を志すようになる。
以来、絵画の物質的側面に着眼し、透過性のある素材を使いながら、自立したオブジェとなることを目指して重ねられてきた彼の創作活動。ミニマリズムの文脈にもつながるストイックな作品は、伝統的な絵画への問いを物理的かつ哲学的に追求し、フランスや世界各地のパブリックコレクションにも収められている。
日本初個展となる本展では回顧展形式をとり、ボヌフォワの代表的な作品をシリーズごとに紹介。『バベル』『ユリイカ』『背中』といった年代を重ねて繰り返される作品や、『銀座の上空の黄道十二宮の正座』といった新作も展示される。
また、会場構成は、気鋭の建築家の中山英之(なかやま・ひでゆき)氏が担当。フォーラムの空間を白い壁によって軽やかに再構築し、作品のあらたな魅力を表現する。
「マティスの『Dos(背中)』の正面が見たくてかれこれ30年以上も努力してきたことに気づいた」と語るボヌフォワ。絵画の実践者を自負する彼の作品が日本ではじめて一堂に会するこの機会。どうぞ見逃しなく。