デトロイトモーターショーで新型スープラがデビュー|Toyota
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2019年3月26日

デトロイトモーターショーで新型スープラがデビュー|Toyota

Toyota Supra|トヨタ スープラ

「Supra is Back」

デトロイトモーターショーで新型スープラがデビュー

トヨタ自動車は米東部時間の1月14日、ミシガン州デトロイトで開催中の北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)で、2ドアスポーツクーペの新型「スープラ」を世界初披露した。

Text by HARA Akira

直6、FRを継承

5代目となる新型「スープラ」は、2002年に生産が終了した先代から17年ぶりの復活となる。1978年に誕生した初代スープラ以来、どの世代も直列6気筒エンジンを搭載したFRモデルであったことは共通しており、新型でもこの2つを継承。さらに「ホイールベース」「トレッド」「重心高」の3要素を最重要ファクターととらえ、ピュアスポーツカーにふさわしいハンドリング性能を実現したという。

また、TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーシリーズ「GR」の初のグローバルモデルという位置づけになるとともに、クーペとオープンモデルというボディ形状の違いこそあれ、独BMWの新型「Z4」と共同開発されたモデルでもある。

新型のボディサイズは、全長4,380×全幅1,865×全高1,290mm(RZは1,295mm)。ホイールベースは、2シーターに割り切ることで「86」よりも100mm短い2,470mmとし、重心高も86より低い位置に設定した。ホイールベースとトレッド(前1,594mm/後1,589mm)の比率は1.55と小さく、他の量産スポーツカーと比べてもトップレベル。50:50の前後重量バランスと合わせて優れたコーナリング性能を発揮するとともに、86の2.5倍、レクサス「LFA」をも上回る高剛性ボディがこれを支えることになる。

トヨタ スープラ

トヨタ スープラ

デザインのコンセプトは「Condensed(凝縮された)Extreme(過激な)L6FR “ TOYOTA”Sport」。その言葉通り、エクステリアは直6FRモデルらしいロングノーズ ショートデッキのシルエットで、トヨタスポーツカーの伝統を引き継ぐダブルバブルルーフ(2000GT)や、ランプを車両内側に寄せてフェンダーのボリューム感を出し、凝縮したボディデザインとする手法(2000GT、4代目スープラ)を採用。

2シーターらしいタイトなキャビンのインテリアは、上下に薄いインパネと、高く幅の広いコンソールによる典型的なFRスポーツカーらしい空間で、シフトバイワイヤ方式のシフトレバー、8.8インチTFTメーター、大型フルカラーヘッドアップディスプレーが最新世代のスポーツカーであることを物語っている。

Toyota Supra|トヨタ スープラ

「Supra is Back」

デトロイトモーターショーで新型スープラがデビュー(2)

3リッター直6と、2種類の2リッター直4エンジン搭載

グレード構成は、伝統の3リッター直6を搭載する「RZ」と、2リッター直4の「SZ-R」、「SZ」の3種類となる。RZが搭載する2,998cc直列6気筒ツインスクロールターボエンジンは、最高出力250kW(340PS)/5,000〜6,000rpm、最大トルク500Nm/1,600〜4,500rpmを発生。1,998cc直列4気筒ツインスクロールターボは2種類のチューニングとなり、SZ-R用が190kW(258PS)/5,000〜6,500rpmと400Nm/1,550〜4,400rpm、SZ用が145kW(197PS)/4,500〜6,500rpm、320Nm/1,450〜4,200rpmとなる。

トランスミッションはいずれも8段ATで、0-100km/h加速は、RZが4.3秒、SZ-Rが5.2秒、SZが6.5秒と発表された。

足回りは、フロントがダブルジョイント スプリング ストラット式、リアがマルチリンク式を採用してバネ下重量を低減。RZ、SZ-Rグレードには、ドライブモードや路面状況に応じてサスペンションの減衰力を最適に制御するアダプティブ バリアブル サスペンション システムを採用し、さらに後輪左右間のロック率を無段階で最適制御するアクティブディファレンシャルを搭載している。

走り込みについては、独ニュルブルクリンクにおけるレーシングスピードのほか、欧州のカントリーロードやアウトバーン、北欧の氷雪路、米国のハイウェイ、日本のワインディングロードなど世界のあらゆる道で行われており、こうした点もZ4と共通だ。開発を担当した多田哲也チーフエンジニアは、「走る楽しさを極めたピュアスポーツカーを追求しました。馬力やサーキットのラップタイムのような数値だけでなく、いかにドライバーが車両と一体になって運転する楽しさを感じられるか、という感性性能を重視しています」とコメントした。

日本での発売は2019年春頃で、価格は未定となっている。

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TOYOTAお客様相談センター

0800-700-7700(9:00-18:00)

           
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