全車にマイルドハイブリッドを標準装備した新型A7スポーツバック|Audi
Audi A7 Sportback|アウディ A7スポーツバック
マイルドハイブリッドを標準装備した新型A7スポーツバック
アウディはドイツ時間10月19日(木)、フルモデルチェンジした4ドアクーペ「A7 スポーツバック」を発表した。
Text by YANAKA Tomomi
新開発のマイルドハイブリッドを搭載
2011年にデビューして先代以来6年ぶりのフルモデルチェンジとなった「A7スポーツバック」。すべてのモデルにマイルドハイブリッド(MHEV)システムを搭載するとともに、新しいデザイン言語を用いたエクステリアデザインを採用するなど、刷新された。
パワートレインは、当初、最高出力250kW、最大トルク500Nmを発生する3.0リッターV6エンジンを用意。今後は別の6気筒と4気筒エンジンも追加される予定という。3.0リッターV6エンジンは7段Sトロニックトランスミッションを組み合わせ、四輪で駆動。0-100km/hは5.3秒、最高速度は250km/hに達する。
さらに、A7スポーツバックに搭載されるすべてのエンジンには新開発のMHEVドライブシステムを搭載。48V主電源を採用し、リチウムイオンバッテリーとベルト駆動式のオルタネータースターター(BAS)の働きで、ブレーキング時には最大12kWの回生が可能に。55-160km/hでの走行時はフリーホイーリングモードでエンジンを止めてコースティング(惰性走行)することもでき、BASを介して再スタートもスムーズに行えるという。
アイドリングストップ機能の範囲も拡大。22km/h以下で作動可能となり、標準装備のフロントカメラと連動することで、前のクルマが動き出すのを確認した場合は停止中であってもエンジンの再スタートを予測的に実施できるようになった。
このMHEVにより、実際の走行条件で100km走行あたり最大0.7ℓの燃費消費ができ、欧州値での燃費は7.2-6.8ℓ/100km(およそ13.9-14.7km/ℓ)となってる。
Audi A7 Sportback|アウディ A7スポーツバック
マイルドハイブリッドを標準装備した新型A7スポーツバック (2)
A8につづき、最新のデザインを取り入れたエクステリア
スチールとアルミの複合構造を採用した新型A7スポーツバックのボディサイズは全長4,969×全幅1,908×全高1,422mm、ホイールベース1,908mmと、ワイド&ローのスタイリング。2014年のロサンゼルスモーターショーで発表されたスタディモデル「Prologue(プロローグ)」の新しいアウディのデザイン言語を「A8」につづいて取り入れているのが特徴だ。フロントはA8よりも低く幅広いシングルフレームグリル、細いヘッドライト、縁取りのあるエアインレットなどでスポーティなスタイリングを演出した。
リアエンドはヨットのように両側が細くなり、長いハッチゲートの後ろ端はリップ状に少し突き出した形状に。さらに、120km/h以上の高速では、内蔵されたスポイラーが自動的に伸長してリヤのダウンフォースを高めてくれるという。
いっぽう室内は、前モデルより21mm拡大され、後席のニールームに余裕が生み出され、ラゲージコンパートメントの幅も拡大。1,050mmが確保された。インテリアは水平ラインと細いインストルメントパネルがアクセントとなっている。
安全装備では、アダプティブ ドライビング アシスタントなど39のドライバーアシスタントシステムを設定。そのなかには2018年度中に搭載されるというスマートフォンから操作する「AIリモートパイロット」や「AIリモートガレージパイロット」なども含まれる。
ボディカラーは新色8色を含む15色を用意。本国ドイツでは来年2月から販売される予定で価格は6万7,800ユーロからとなる。