戸田恵子|あつかった京都での3か月間
あつかった京都での3か月間
2ヶ月の長丁場、舞台「不信」を終えて、5月に入ると連続ドラマ「遺留捜査」の撮影が京都で始まりました。3ヶ月間、東京⇄京都を20往復くらいしました。新幹線にマイルがあったらよいのになあとつくづく思いました。(笑)
Text by TODA Keiko
「遺留捜査」の撮影で京都へ
夏の京都は暑い! いえ地獄です。灼熱地獄! 外でのロケも厳しい。スタジオ内も暑い!!とにかく暑さとの戦いでした。一度熱中症になったようでホテルで寝込んだりしました。水分補給に気を配っていても、もう身体の体温調整が上手くいかないようでした。
疲れもありますしね。旅先で体調悪くなるのは不安になりますよね…。ホテルでは落ち着かない。でも仕事は休めない!台詞は覚えなきゃ!で中々に過酷な夏でした。
刑事ものの台詞は説明が多く、結構厄介です。いえ、かなり厄介です。(笑)私だけではなくレギュラー全員が頭をかかえてました。それさえ無ければ京都の街をエンジョイできるんですけどね。
Page02. LINEで愛の告白?
あつかった京都での3か月間(2)
LINEで愛の告白?
主演の上川隆也さんとは久々のレギュラー。「お水の花道」では2度のシリーズをご一緒しました。相変わらずクールに演じて、周りを常に気遣い、現場も実にスムーズに運びます。
永井大くんも久々の共演。以前は親子役でしたが今回は仲間。私とのデコボココンビです。身長差にうけました。(笑)
甲本雅裕くん、これまた久々の現場。もしかしたらドラマ共演は初だったかな?でも古い付き合いだし、イベントも一緒に出てるのでいつ会っても気さくです。
和泉崇司くんは初共演。いつも現場にフレッシュさを振り撒いていました。
もう一人の初共演、栗山千明ちゃん。クールビューティーです。そして役に真面目に取り組む姿はとても美しいと思いました。
撮影終了後には私への愛の告白?LINEがありました。(笑)
千明ちゃん曰く「戸田さんとご一緒にお仕事が出来ると知った時から、大好きゆえに嬉しく、同時に緊張していました」と。
なんかとっても照れくさいのだけど、もうすっかり仲良しになりました。
そして段田安則さん。舞台に引き続きドラマでもご一緒できまして、私は本当に嬉しい限り。なんたってリスペクト!!あこがれの俳優さんですから。今年は舞台の稽古も入れて半年間ご一緒でしたね。ドラマが終わってしまってお会いできないのは淋しいです。(笑)
Page03. 伏見稲荷で小さな悟り
あつかった京都での3か月間 (3)
伏見稲荷で小さな悟り
忙しい撮影の合間を縫って美味しいご飯も食べにいったりもしました。京都のご飯、本当に安らぎます。
行きつけのお店にも顔を出せました。車折神社にも。
撮影オールアップ翌日には伏見稲荷にも行きました。とても美しかったです。山は険しかったですけど。夏に登るもんじゃありませんね。(笑)
暑いし、汗だくで、休み休みで2時間くらい掛かりました。還暦記念に私も鳥居奉納しようかな~なんて思いでひたすら登ってみました。
本当に何度も引き返そうと思うほどしんどかったのですが、運動不足を嘆いたり、歳をとったなぁと嘆いたり。その都度、休んで、また歩き出す。やっとの思いで山頂に着いた時、小さな悟りがありました。人間、休めば前進できると。(笑)
分相応と言いましょうか、若い時のように走ることは出来ないけれど、知恵を使ってやっていけば達成できるということを学びました。心地良い疲れが残りました。そしてハンパない筋肉痛も。(笑)
京都を終えてからすぐに高野山での講演会があり、連日厳かな場所にて過ごすことができ、充実感がありました。