アウディジャパン初のハイブリッドモデル A6 ハイブリッド 発売|Audi
Audi A6 hybrid|アウディ A6 ハイブリッド
アウディジャパン初のハイブリッドモデル A6 ハイブリッド 発売
アウディジャパンは、日本ではアウディブランドで初のハイブリッド車となる「アウディ A6 ハイブリッド」を発表、販売を開始した。
Text & Event photographs by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
A6が出揃った!
「Audi A6」は、標準のセダンモデルにくわえて、先日OPENERSでも試乗記をお伝えしている、よりスペシャルでスポーティな「S6」、機能性にすぐれたステーションワゴンの「A6 アバント」、そして、A6アバントの走破性を、さらに高めた「A6 オールロードクワトロ」と、充実したラインナップをほこっている。そのA6ファミリーに、今回、日本のアウディブランドとしては初のハイブリッド車となる「Audi A6 hybrid」が追加された。
現在の「Audi A6」を特徴付ける「Audi ultra」による軽量ボディをはじめ、基本的な特徴は、通常の「A6」と共通。
いっぽう、エンジンは最高出力155kW(211ps)、最大トルク350Nmの2.0リッター4気筒ターボエンジンとなっている。性能的には「Audi A4」や「Audi Q3」に搭載されているものと、同一だ。このエンジンの後方に、出力40kW、トルク210Nmの電気モーターがおかれ、システム合計の最高出力は180kW(245ps)、最大トルクは480Nm。V6エンジン搭載の他のA6とくらべても、遜色がないどころか、一部上まわる性能をほこる。
トランスミッションは8段ティプトロニック。トルクコンバーターにかわって、電気モーターとクラッチが一体化したハイブリッドユニットが前輪を駆動するという構造で、前輪駆動車となる。
バッテリーは後輪の車軸上にリチウムイオンバッテリーが積まれる。軽量かつ、安全性をそこなわないよう、衝突時も影響を受けにくい場所への搭載となるが、トランク容量は375リットルと、通常の530リットルから減少した。
走行モードは、「アウディドライブセレクト」による選択にくわえて、センターコンソールのボタンからEVモードを選ぶことができ、時速60kmであれば、最長3kmを電気自動車として走行できる。また、このモーターは加速時などは、エンジンを補う、ブースターとして機能。ターボエンジンと電気モーターによる大トルクゆえの、力強い加速が実現している。
JC08モードでの燃費は13.8km/ℓ。エコカー減税の対象車であり、所得税、重量税を100パーセント、自動車税を50パーセント免除される。
「hybrid」のバッヂ、2ウェイガラスサンルーフ、専用デザインの18インチアルミホイール(タイヤサイズは245/45 R18)、LEDヘッドライトを標準装備し、価格は690万円だ。
アウディジャパンは環境への意識が高い大人たちをターゲットに設定。日本では、とりわけハイブリッドモデルを求める声は多いとし、来年には、フラッグシップモデルの「A8」にも、同様にハイブリッドパワートレインで前輪を駆動するモデルが投入されるという。また、おなじく来年になるが、マイナーチェンジモデルの日本上陸が予想される「Q5」に、クワトロ、つまり4輪駆動のハイブリッドモデルが、登場する予定だ。
ボディサイズ|全長4,930×全幅1,875×全高1,465mm
ホイールベース|2,910mm
トレッド 前/後|1,625/1,615mm
最低地上高|150mm
重量|1,850mm
トランク容量|375リットル(VDA値)
駆動方式|前輪駆動
燃費|13.8km/ℓ(JC08モード)
CO2排出量|168g/km
エンジン|1,984cc直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ
エンジン最高出力|155kW(211ps)/4,300-6,000rpm
エンジン最大トルク|350Nm(35.7kgm)/1,500-4,200rpm
モーター最高出力|40kW(54ps)
モーター最大トルク|210Nm(21.4kgm)
トランスミッション|8段ティプトロニック
ブレーキ 前/後|ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ|245/45 R18
価格|690万円