今が、未来につながる日。『Anniversary』|MOVIE
どんなに嬉しくても悲しくても楽しくても切なくても、
それが私たちの記念日。『Anniversary』
“記念日=アニバーサリー”をテーマに幅広い分野で活躍する監督陣と脚本陣がタッグを組み、5つの物語を紡ぐ、メディコム・トイ設立20周年アニバーサリー映画。 恋人。友達。親子。夫婦。姉妹。仲間。 それぞれの記念日が物語のエンディングに向けて動き出す!
Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)
あのメディコム・トイが初プロデュースした
日本のウェルメイド映画の金字塔となる作品
監督陣には、大ヒットシリーズ「踊る大捜査線」の本広克行監督、数々のバラエティ番組や、ももいろクローバーZのLIVE演出などを手掛ける佐々木敦規監督、THE YELLOW MONKEYやAKB48などのMVを手掛ける高橋栄樹監督、話題のCMやMVなどの演出を手掛ける若手注目株の萩原健太郎監督、プロデューサーとして数々のヒット作を生み出してきた森谷雄監督、計5名の監督がメガホンをとった意欲作!
そして豪華出演陣も魅力だが、Anniversaryという、ひとつのキーワードから5人の監督がストーリーを展開し、それがやがてひとつの作品にまとまっていく姿が素晴らしい。多様な才能がベアブリックというトイに命を吹き込んでいったことにとてもよく似ている。本作は単なるオムニバス映画ではない。5つの作品が最後にひとつの未来につながるさまをぜひ鑑賞してもらいたい。
「ハッピーバースデー」
<STORY>
チンピラの健司(若葉竜也)が、スーパーで万引きをしようとしているところ、小学生の大輝(鈴木福)と出会う。健司は、万引きが店員に見つかり、追いかけられ逃げ惑う。そんな時、車の中から大輝に手招きされ、思わずその車に飛び乗る健司。そして、大輝に言われるがままに車を発進させることになるが…。
監督:佐々木敦規(ささき・あつのり)
有限会社フィルムデザインワークス代表。『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!』『とんねるずのみなさんのおかげでした』等のバラエティ番組や、K-1、プロレスなど格闘技番組の演出を経て、2010年より「ももいろクローバーZ」のステージ演出を手掛ける。バラエティや格闘技の要素を取り入れた、それまでのアイドルコンサートの既成概念を覆す演出で、現在の「ももクロ」のスタイルを確立。以降、さいたまスーパーアリーナ、西武ドーム、日産スタジアム、国立競技場など数万人規模の会場演出を担当。また新日本プロレス東京ドーム大会やボクシング世界戦のステージ演出なども手がける。
「生日快樂十分幸福」
<STORY>
とある映画監督(青木崇高)が”アニバーサリー”をテーマにした映画を撮るために、台湾へやってきたが、まったく内容が決まっていない! そんな彼の元に一人の女性(小橋めぐみ)が現れる。彼女を主人公にした映画を撮ろうと決めるのだが…。
監督:本広克行(もとひろ・かつゆき)
1965年生まれ。香川県出身。高校を卒業後、映画学校、映像制作会社を経て、1996年に初の映画監督作品『7月7日、晴れ』で劇場デビュー。2003年に公開された映画『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』では、日本映画(実写)興行収入記録歴代一位の座を獲得。その後もドラマ・演劇・アニメ・ゲーム・MV・ショートムービー・CM・映画祭のディレクターと、活動の場は多方面に渡る。2015年、平田オリザ原作・ももいろクローバーZ主演の映画『幕が上がる』を監督。同作の舞台版でも演出を担当した。
「記念日が行方不明」
<STORY>
絢子(伊藤万理華(乃木坂46))の手帳にはたくさんの記念日が書いてある。初めてチョコミントを食べた日、初めて告白された記念日、インコを飼育し始めた日なども書かれている。しかし、今日の日付の欄だけ、ぽつんと空欄になっている。記念日が一つもない日なんてあるはずがないのに。ふと気付くと絢子は知らない列車に乗っていた。そして、怪しい男(栗原類)に案内されながら不思議な旅が始まった――。
監督:高橋栄樹(たかはし・えいき)
1989年 「Japan’89 ビデオ・テレビジョン・フェスティバル」グランプリを受賞。これがきっかけとなり、ミュージックビデオのディレクターとなる。
1997年 「SPACE SHOWER Music Video Awards」ベストディレクター賞受賞。劇場映画初監督作品「trancemission」(出演:村上淳、THE YELLOW MONKEY)
2000年 Music Video Awards 2000BEST YOURCHOISE ゆず「飛べない鳥」受賞。
2006年 映画監督ヴィム・ヴェンダース来日にあわせ、記録ドキュメントを監督。(カナダ・トロント写真展覧会「CONTACT」正式招待)
2012年 東日本大震災とアイドルの関係を描いた「Documentary of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢見る」を監督。同ドキュメンタリーをシリーズとして連作する。
「五十年目のシンデレラ」
<STORY>
「見せたいところがあるんです」と年老いた男(中村嘉葎雄)は、上品そうな女性(松原智恵子)とともにゆっくりと歩き出す。年老いた男は公園、美容室、肉屋などを紹介しながら、こじんまりとした街の中を歩き続ける。そして、二人は匂いに誘われてとある喫茶店に入り、一杯ずつコーヒーを飲むのだが…。
監督:萩原 健太郎
1980年 東京生まれ。
2000年 渡米し、Art Center College of Dseignに入学。
2008年 アメリカでの演出経験を経て、帰国後、THE DIRECTORES FARMに参加。THE DIRECTORES GUILDのディレクターに師事。映画、TVCM、ショートムービー、MVも手掛けるディレクターとして活躍中。
2017年 映画「東京喰種」公開予定。
「#地上300mのタダオ」
<STORY>
売れない芸人の忠雄(淵上泰史)とデザイナーの晴子(入山法子)は、付き合い始めて5年になる。そして、5年目の記念日にひょんなことから喧嘩をしてしまい、忠雄は家を出て行ったきり、戻ってこなくなる。数日後、晴子の元に忠雄から「大事な話があるから、朝一で栃木に来て欲しい」と連絡があるが…。
監督:森谷 雄(もりや・たけし)
日本大学芸術学部映画学科卒業後、テレビドラマの世界へ。プロデューサーとして、「天体観測」('02/フジテレビ)、「ザ・クイズショウ」シリーズ('08・'09/日本テレビ)、「33分探偵」シリーズ('08・'09/フジテレビ)、「深夜食堂」('09/毎日放送・TBS)、「コドモ警察」('12/毎日放送)、「みんな!エスパーだよ!」('13/テレビ東京)などのドラマを手掛ける。映画の主なプロデュース作品は『ロッカーズ ROCKERS』('03/陣内孝則監督)を皮切りに、『シムソンズ』('06/佐藤祐市監督)、『Little DJ〜小さな恋の物語』('07/永田琴監督)、『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』('08/塚本連平監督)、『シャッフル』('11/及川拓郎監督)『しあわせのパン』('12/三島有紀子監督)、『ぶどうのなみだ』('14/三島有紀子監督)。監督作品には『サムライフ』('15)がある。
『Anniversary』
10月22日(土)全国公開
出演:若葉竜也、鈴木福/小橋めぐみ、青木崇高/伊藤万理華(乃木坂46)、栗原類/中村嘉葎雄、松原智恵子/淵上泰史、入山法子ほか
監督:佐々木敦規/本広克行/高橋栄樹/萩原 健太郎/森谷 雄
脚本:三芳和幸/土城温美/狗飼恭子/北川亜矢子/ますもとたくや
音楽:トータス松本 by courtesy of WARNER MUSIC JAPAN INC.
主題歌:「ふたりディ!」トータス松本
製作:赤司竜彦
エグゼクティブプロデューサー:須賀泉水
総監督: 本広克行
プロデュース:森谷 雄
製作:メディコム・トイ
制作プロダクション:プロダクションI.G アットムービー
配給:テイ・ジョイ
<予告編>
©2016 MEDICOM TOY