軽量化と空気抵抗の低減を徹底

「SVR」は、ジャガー・ランドローバーが誇る「SVO（スペシャル ビークル オペレーションズ）」が設計・開発を手掛けるハイパフォーマンスモデルに冠する名称。すでに「レンジローバー スポーツ SVR」で導入しているが、ジャガーのモデルとしては初導入だ。

ボディ形状はクーペとコンバーチブルの2種類。エンジンは、5.0リッターV8をスーパーチャージャーで過給し、最高出力575ps、最大トルクは700Nmを発生。トランスミッションは8段AT、駆動システムは、トルクオンデマンド式の全輪駆動システム「IDD（インテリジェント ドライブライン ダイナミクス）」を組み合わせる。

0-100km/h 加速は3.7秒。最高速度はクーペが322km/h、コンバーチブルが314km/hに達するが、そのためには「ダイナミック」モードを選択し、ウイングのスイッチを3 秒間押し続け「V-Max」モードに切替えなければならない。最高速度に達すると、空気抵抗を低減するためウィングは格納されるが、フロントスポイラーなど他のエアロダイナミクス機能が連動し、空気抵抗係数を2.5パーセント向上、揚力係数を45パーセント低減させるという。

また、高い走行性能を実現するために、ミリグラム単位での重量削減による軽量化と剛性の強化を実施。新設計のサスペンション、専用デザインの20インチ鍛造アロイホイール、チタニウムとインコネル合金を使用した専用エグゾーストシステムなどを装備することで、通常モデルに比べて大幅に軽量化した。テールパイプは丸形4本出しで、エグゾーストシステム内のバイパス・バルブをマニュアル操作することでサウンドを変化させる「イッチャブル アクティブ エグゾースト システム」も標準装備する。

インテリアは“SVR”バッジを配したシートやレザー ステアリングなどを装備。シートにはキルティング加工を施し、ラグジュアリーとスポーティな雰囲気が両立する。

価格はクーペが1,779万円、コンバーチブルが1,936万円とアナウンスされた。

Jaguar F-TYPE SVR COUPE｜ジャガー Fタイプ SVR クーペ
Jaguar F-TYPE SVR CONVERTIBLE｜ジャガー Fタイプ SVR コンバーチブル
ボディサイズ｜（クーペ）全長 4,475 × 全幅 1,923 × 全高 1,308 mm
（コンバーチブル）全長 4,470 × 全幅 1,925 × 全高 1,310 mm
ホイールベース｜（クーペ）2,622 mm、（コンバーチブル）2,620 mm
車両重量｜（クーペ）1,720kg、（コンバーチブル）1,730kg
エンジン｜V型8気筒スーパーチャージャー付
排気量｜4,999 cc
最大出力｜423 kw（575 ps）/6.500 rpm
最大トルク｜700 Nm（71.4 kgm）/3,500-5,000 rpm
トランスミッション｜8段オートマチック
駆動方式｜AWD
価格｜（クーペ）1,779万円、（コンバーチブル）1,936万円