ショーンは、体操界の国際スターらしい集中力と激しさでトレーニングする

ショーンと1日過ごせば、どんな関係であっても、サポートと信頼が彼女の大きな位置を占めていることがわかるだろう。そして彼女は自分自身もふくめ、誰も落胆させたくないという気持ちで、一所懸命に頑張る。とても幼いころに彼女を体操クラスの入会させた両親、本当の姉妹のようで彼女が参加する大会をほとんど見逃さない従兄弟、コーチ、ボーイフレンド――以上が彼女のもっとも近しいひとたちで、この人たちのために彼女は努力している。そして、彼らは彼女が落ち着きを失わないようサポートしている。彼らが彼女の努力を後押しし、信頼してくれるからこそ、ショーンはいつも自由に前進できる。そして彼女が前へ進むときでも、誰も置いていかれることはない。みんな彼女の側にいる。

ショーンは週6日、ときには1日に2回トレーニングしている――多いように思えるかもしれないが、それでも彼女のレベルの多くの体操選手と比べると半分に過ぎない。時間の余裕があることは彼女にとってとても重要なので、 いつも一番効率的に最大の力を出してトレーニングすることで、仕事とトレーニング以外の生活のバランスをとるようにしている。

ショーンは毎朝6時ごろ起床、夜10時には就寝する。彼女の朝は、毎日お気に入りのカフェに行くことからはじまる。日曜日以外は、コーヒーのあとは体操のトレーニングをおこなう。コーチとトレーニングしていないときには、地元のジムで朝のトーク番組を見ながらクロスマシーンでトレーニングをしたり、ピラティスのクラスを受けたりする。大半の女性同様、彼女は自分の体をとても意識していて、そういったクラスを使って、体操選手としてのトレーニングでがっちりしてしまう体型の微調整をしている。

ショーンにとって大事なのは競争ではなく、どんなことでも成功しようという意欲だ

元フットボール選手のボーイフレンドがいて、ペディキュアが好き、カントリーミュージックをライブで聴くことが好き、読書が大好き、フットボールの試合観戦と、寿司を食べるのが好き、両親と過ごす時間が大切、インテリアデザインが大好き。そして地元のモールでのショッピングでは、大好きなナイキアパレル商品すべてを取り扱っている大型スポーツ用品店やハンティング用品店にも行く。彼女はナイキプロ コンプレッションとテンポショーツ、ビクトリー アジャスト ブラトップ、ID とフリーTRトレーナーを好んで着てトレーニングする。すべて色・柄ちがいで集めていて、とにかくナイキ命。ナイキチームの一員になったことをとても誇りに、そして光栄に思っており、いつかナイキから体操ラインが出ることを期待している。

ショーンにとって大事なのは競争ではなく、どんなことでも成功しようという意欲だ。地元のモールに行ったときも、ショーンは彼女を一目見ようと列にならんで待つファン全員に愛想よく応対する。そういうひとたちは彼女にとって故郷の家族のような存在なのだ。若い体操選手のひとりは、「ショーンは、親切でひとを助けるのが好きな普通のひとです。彼女は私たちの置かれた環境を理解しているので、助けよう、励まそうとしてくれます」と語る。

また、彼女はただ今後の試合に向けて準備しているだけではない。多くのプロジェクトに携わっていて、そのひとつには人気のレオタードコレクションがある。年間5シーズン、1シーズン8スタイルのこのラインと、自身の競技用レオタードを、この4年間自らデザインしている。彼女はスケッチしたり、いろいろな生 地・トリムを組み合わせてみたり試行錯誤することが大好きで、最終的にはスポーツアパレルからはじめて、いずれは一般的なアパレルラインも立ち上げることを夢見ている。

彼女は自分の世界を小さな王国へと変えてきた

彼女は数多くのメダルを獲得してきた。彼女の従兄弟は、「ショーンは頭が良くて、肉体的にもフィットで、挑戦することが大好き。本気になれば何でもできる――これまで何度も勝ってきたみたいに、今度も彼女はきっと勝つわ」とコメントする。

ショーンは、これから先の体操の試合が落ち着いたら大学に通いたいと思っている。高校の3年目は自宅教育だったので、ショーンは仲間と一緒に授業を受ける普通の生活を切望している。一番の希望は、パロ・アルトにあるアイビー・リーグの学校でビジネスの学位を取得することだ。大学のキャンパスとカリフォルニアののんびりした景色は学業と普通の大学生活のバランスを上手にとるのに向いている。彼女がビジネスを勉強することに関心があるのも驚くことではない――自分がかかわるコマーシャル出演契約やプロジェクトをつうじて、彼女は自分の世界を小さな王国へと変えてきた。目指す場所はさらに上しかない。

上へ、上へ、遠くに羽ばたいていくショーンだが、最後にはアイオワに戻るつもりだ。あたらしい経験を欲する気持ちはあるが、オアシスである家の落ち着きも必要だ。彼女はやはりアイオワの愛すべきヒーローであり、ほかのすべてのこととおなじようにとても真剣にその責任を感じている。

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