新型「Bクラス」日本発売|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz B-Class|メルセデス・ベンツ Bクラス
新型「Bクラス」日本発売
メルセデス・ベンツは、あたらしいBクラスが4月25日から日本で発売になるのを記念して、六本木、メルセデス・ベンツ コネクションにて発表会をおこなった。
Text & Photographs by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
Play!
6年ぶりにして、はじめてのモデルチェンジを果たしたメルセデス・ベンツ「Bクラス」がついに日本にも登場した。
東京、六本木はメルセデス・ベンツ コネクションでの大々的な発表会は、この新型Bクラスのコンセプト「Play!」を前面に押し出したもので、生活のなかにBクラスがとけ込んだ、家庭的なイメージの演出が印象的だった。ゴールデンウィーク中に開催されるラジオパーソナリティ ピストン西沢氏によるバーベキューパーティ、ルクルーゼのキッチン用品をつかった料理教室、ラテアート世界チャンピオン 澤田洋史氏の実演会、5月19日以降、全国アウトレットモールで開催されるイベント、といった今後のBクラス発売記念イベントも、家族によりそうBクラスのイメージを補強する。メルセデス・ベンツ日本副社長 上野金太郎氏は、今回のBクラスを機に「これまでメルセデス・ベンツというブランドと接点のなかった人も、興味を持って欲しい」と語った。
そのBクラスは、「B180 BlueEFFICIENCY」で299万円、タイヤサイズが1インチ大型化し17インチとなるほか、フロントグリルのルーバーが2本になり、ステアリングギア比を舵角に応じて変化させる、「ダイレクトステアリング」が標準装備の「B180 BlueEFFICIENCY Sports」でも348万円という価格ながらも、上級クラスゆずりのメルセデス・ベンツらしい安全装置やインテリアデザインを盛り込んでいるところがひとつの魅力だ。
具体的には障害物や前走車と衝突しそうな場合に、警告灯と警告音でドライバーに注意をうながすレーダー型衝突警告システム「CPA」を、コンパクトクラスでは世界ではじめて採用。さらにオプションではあるものの、車間距離の維持、調節システムである「ディストロニックプラス」も設定可能だ。
後席やラゲッジルームにも十分なスペースを持ち、オプションの「イージーバリオプラス」を設定すれば、後席シートのバックレスト角度調整機構と前後スライド機構(最大140mm)が備わる。
最新のメルセデス・ベンツのインテリアデザインと同様の意匠でまとめられたインテリアには、受注生産のウォールナットトリムや本革シートを選択できる「エクスクルーシブ パッケージ」も設定される。
新型Aクラスとともにメルセデス・ベンツの牽引役に
初代Aクラス由来の「サンドイッチコンセプト」を捨て、ワイド・アンド・ローなイメージを強めたこの新型「Bクラス」。フロア構造がシンプルになったこともあってか、全高は先代より約65mm低い1,540mmとなった。ホイールベースは80mm短縮され2,700mmに。いっぽうで全長は約90mm伸びて4,365mmとなっている。全幅は5mmほど広がって1,785mmだ。
エンジンは1.6リッターへとダウンサイジングした、直列4気筒DOHC直噴ターボエンジン。最高出力90kW(122ps)/5,000rpm、最大トルク200Nm/1,250-4,000rpmと、それぞれ先代比で5kW、45Nm増となる。トランスミッションはCVTにかわって7段デュアルクラッチトランスミッション「7G-DCT」を採用している。
この新型Bクラスは昨年9月のフランクフルトモーターショーで登場したモデルで、今年のジュネーブモーターショーでワールドプレミアを果たし、注目をあつめる新型Aクラスとアーキテクチャーを共有している。年間生産台数270万台を目標にかかげる「メルセデス・ベンツ2020」と称される今後の事業計画にてAクラスとともに、牽引役をになう車種であり、日本でもメンテナンス、保証、自動車保険をローンに組み込んだ、あたらしい販売方法を導入。オーナーの拡大を狙っている。