ホイールベースの伸長により、より使い勝手のよい空間に

昨年3月にジュネーブモーターショーでお披露目されたコンパクトミニバン「ゴルフ トゥーラン」（欧州名は「トゥーラン」）がいよいよ日本に上陸した。

フォルクスワーゲンが誇る最新の生産方式、「MQB」の採用が最大の特徴となる新型トゥーラン。ボディサイズは、従来より全幅が35mm広がり1,830mmとなるものの、全長が4,535mmへと130mmストレッチされており、全体ではスマートなプロポーションを実現。またホイールベースも110mmも伸びたため、室内空間が広くなり、多彩なシートアレンジができるようになった。特にラゲッジスペースは、3列目シートだけ畳んだ5人乗りの状態で最大917リッター、さらに2列目シートも畳んでフルフラットにすると最大1,857リッターの空間が出現し、より使い勝手がよくなったという。

エンジンは、1.4リッター直列4気筒ターボを採用。最高出力は110kW（150ps）、最大トルクは250Nm（25.5kg）を発生。デュアル・クラッチ・トランスミッションの7段DSGが組み合わせられている。燃費は前モデルの15.0km/ℓから18.5km/ℓへと23パーセントの改善が図られた。

またインフォテインメントシステムも最新型を搭載。アップルの「CarPlay」やグーグルの「Android Auto」などに対応する「App-Connect」を採用し、スマートフォンとの接続が可能になった。アプリを車載のタッチスクリーンで操作でき、iPhoneなどの場合はアップルの提供するMapsの簡易ナビゲーション機能やSMSの使用、Siriによる音声コントロールもできるという。

そして安全装備も充実。前席のむち打ち軽減のヘッドレストや全席3点式シートベルトをはじめ、衝突回避をサポートする「プリクラッシュブレーキシステム」、ドライバーの疲労を検知するシステムなどを標準装備。さらにアダプティブ クルーズコントロール「ACC」やレーンキープ アシストの「レーン アシスト」などを上級グレードの「ハイライン」に標準装備するほか、中級グレードの「コンフォートライン」ではオプションで設定する。

グレードは「TSIハイライン」（367万9,000円）、「TSIコンフォートライン」（317万円）にくわえ、新たにエントリーグレードの「TSIトレンドライン」（284万7,000円）を追加。3種類を展開する。ボディカラーはカリビアンブルーメタリックとアトランティックブルーメタリックの2色の新色を加えた5色が用意されている。

Volkswagen Golf Touran｜フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン
ボディサイズ｜
　　　（TSIトレンドライン）全長 4,535 × 全幅 1,830 × 全高 1,640 mm
　　　（TSIコンフォートライン）全長 4,535 × 全幅 1,830 × 全高 1,660 mm
　　　（TSIハイライン）全長 4,535 × 全幅 1,830 × 全高 1,660 mm
ホイールベース｜2,785 mm
車両重量｜1,560 kg
エンジン｜1,394cc 直列4気筒DOHCターボ
最高出力｜110 kW（150 ps）/5,000-6,000 rpm
最大トルク｜250 Nm（25.5 kgm）/1,500-3,500 rpm
トランスミッション｜7段DSG
駆動方式｜FF
サスペンション 前｜マクファーソンストラット
サスペンション 後｜4リンク
定員｜7人
燃費（JC08モード）｜18.5 km/ℓ
タイヤ｜205/60R16（TSIハイラインは215/55R17）
価格｜（TSIトレンドライン）284万7,000円、（TSIコンフォートライン）317万円、（TSIハイライン）376万9,000円