i8コンセプトにスパイダーが登場|BMW
CAR / MOTOR SHOW
2014年12月12日

i8コンセプトにスパイダーが登場|BMW

BMW i8 Concept Spyder|ビー・エム・ダブリュー i8 コンセプト スパイダー

i8コンセプトにスパイダーが登場

BMWは東京モーターショーにも出展された、i8コンセプトのスパイダーバージョンを発表した。実車は4月23日から開催される北京国際モーターショーにてワールドプレミアを果たす。

Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)

2シーターオープントップ化を果たす

BMWは、北京国際モーターショーに先駆けてi8 コンセプト スパイダーを公開した。その基本的なスペックは、既に発表されているクーペバージョン、i8コンセプトから変化はない。おさらいするとi8コンセプトは、出力96kW(131ps)の電気モーターで前輪を、最高出力154kW(223ps)の1.5リッター3気筒ガソリンエンジンで後輪を駆動し、前輪駆動、後輪駆動、全輪駆動を切りかえる駆動システムをもつプラグインハイブリッドスポーツカーだ。総合出力は260kW(354ps)、最大トルクは550Nm。

「ライフ ドライブ アーキテクチャー」とBMWがよぶ、高い剛性、すぐれた衝突安全性能、ハイブリッドシステム搭載による重量増を相殺するほどの軽量、さらに低重心、理想的な前後重量配分を実現するというその設計は、コックピット部にはカーボファイバーによって補強されるプラスチック素材を、駆動装置、シャシー、安全性能にかかわる構造にはアルミニウムを、と部位によって中心的に使用する素材をかえることによって実現しているという。

とはいえ、i8 コンセプト スパイダーはi8コンセプトの1,480kgから1,630kgへと、さすがに重量は増加しており、0-100km/h加速も4.6秒から5秒へと後退している。それでも、スポーティな性格と、燃費3ℓ/100km、リチウムイオン電池と電気モーターによる約30kmのEV走行が可能というエコロジカルな性格をあわせもつ点に変化はない。最高速度はリミッターが作動し、i8コンセプト同様の250km/hだ。

i8コンセプトにスパイダーが登場|BMW 02

i8コンセプトにスパイダーが登場|BMW 03

LED照明にくらべてコンパクトで発光効率にすぐれるというレーザーヘッドライトや、上向きに開くドアなど、特徴的なデザインもi8コンセプト スパイダーはi8コンセプトから継承している。いっぽうでオープントップになった以外にも、i8コンセプト スパイダーは、i8コンセプトではガラスに覆われていたドアが、通常のドアのように変化している、後席のない2シーターとなっている、透明なテールゲート下に2台の電動キックボードが搭載されているなど、いくつかの外観上の変更をうけ、さらにBMWによれば、ホイールベース2,650mm、全長4,480mm、全幅1922mmと、i8コンセプトの2,800mm、4,632mmおよび1,955mmから若干短く、細くなっているという。

BMWは以下の動画も公開しており、その走りを確認することもできる。コンセプトとはいうものの、販売も視野にいれられており、2014年の市場への投入が期待されている。

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