新型「プリウス」デビュー|Toyota
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2015年12月11日

新型「プリウス」デビュー|Toyota

Toyota Prius|トヨタ プリウス

燃費が良いだけとは言わせない

新型「プリウス」デビュー

トヨタ自動車は、ハイブリッド専用モデル「プリウス」のフルモデルチェンジをおこない、12月9日より発売を開始した。新型は、シリーズ最高燃費消費率となる40.8km/ℓを達成。また、このモデルはトヨタの「もっといいクルマづくり」を実現に向けた構造改革「Toyota New Global Architecture(TNGA)」の第一号車として、燃費だけでなく、走りや快適性など基本性能の大幅に進化を掲げる。

Text by OHTO Yasuhiro

リッターあたり40.8kmの燃費

ハイブリッドカーのパイオニアである「プリウス」が4代目へと進化した。新型は、トヨタのあらたなプラットフォーム「Toyota New Global Architecture(TNGA)」をもちいて新設計された第一号車で、飛躍的な基本性能の向上を謳う。

多くのモデルと共有化できるよう、部品やプラットフォームなどがしっかり作り込まれたTNGAをもちいることで、高い基本性能を担保しつつ、新型モデル開発のコストを削減。その予算を、細かいチューニングや装備の充実などに充てることで、トヨタ車全体の商品力強化を図るのが狙いだという。

Toyota Prius|トヨタ プリウス

Toyota Prius|トヨタ プリウス

シリーズ最大かつ世界トップレベルという低燃費を達成した新型プリウスのパワートレインは、より高効率化が図られた1.8リッター ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステム。もっとも優れた40.8km/ℓの低燃費を達成した「E」グレードには、駆動用にリチウムイオンバッテリーを採用。そのほかのグレードには、ニッケル水素バッテリーが搭載され、2WD車では、37.2km/ℓ、プリウス初のAWDとなる「E-Four(電気式四輪駆動)」車は34.0km/ℓと、「プリウス」に期待される高い燃費効率を誇る。

「低重心スタイル」を謳うスタイリッシュなエクステリアは、先代よりも全高を20mm低減させ、さらにノーズやヒップラインも大幅に抑えられたのが特徴。空力性能をより高めるためにルーフトップも170mm前に移動され、よりクーペルックへと進化しており、空力と空冷能力を両立する自動開閉グリルシャッターや床下整流など様々な空力改善対策の効果もくわえられ、Cd値は0.24にまで抑えられている。

Toyota Prius|トヨタ プリウス

燃費が良いだけとは言わせない

新型「プリウス」デビュー (2)

最先端のハイテク安全装備を用意

センターメーター レイアウトのインテリアは、より先進的なスタイルに進化しただけでなく、ロングドライブでも疲れない快適性や居心地の良さを追求。具体的には、視認性を高めたTFTツインモニターのメーターパネルや快適な運転姿勢をキープできるフィット感の高いフロントシート、ドライバーの疲れを低減させる広い視界の確保など運転のしやすいコクピットを具現化している。

トヨタが展開する先進安全装備は、上級仕様のパッケージである「Toyota Safety Sense P」を採用しており、「A」以上の上級グレードで標準、そのほかはオプションで選択が可能となる。このパッケージには、ミリ波レーダーと単眼カメラをもちいた歩行者検知機能付きのプリクラッシュセーフティ、全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロール、車線逸脱警告と回避支援をおこなうレーンディパーチャーアラート、自動でハイビームとロービームを切替えるオートマチックハイビームを備える。すでにカローラなどに採用されている「Toyota Safety Sense C」よりも高機能な内容だ。

Toyota Prius|トヨタ プリウス

Toyota Prius|トヨタ プリウス

グレード構成は、低燃費性能を追求した「E」、スタンダードな「S」、先進安全装備の「Toyota Safety Sense P」などを追加した「A」、レザーシートなど上級アイテムを備える「Aプレミアム」を用意。また「S」、「A」、「Aプレミアム」では、AWD「E-Four」や17インチアルミホイールなどを装着した「ツーリングセレクション」の選択も可能だ。価格は、242万9,018円-339万4,145円となる。

先行予約分だけでもすでに6万台ものバックオーダーを抱えているという新型プリウス。従来モデル同様に、あっという間に街中をジャックする存在となりそうだ。

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Toyota Prius|トヨタ プリウス
ボディサイズ|全長 4,540 × 全幅 1,760 × 全高1,470(E-Fourは1,475) mm
ホイールベース|2,700 mm
トレッド 前/後|1,530 / 1,540 mm(ツーリングセレクションは1,510 / 1,520 mm)
重量|1,310-1,390 kg
最低地上高|130 mm(E-Fourは135 mm)
エンジン|1,797 cc 直列4気筒 DOHC
エンジン最高出力| 72 kW(98 ps)/ 5,200 rpm
エンジン最大トルク|142 Nm(14.5 kgm)/ 3,600 rpm
モーター|交流同期発動機
モーター出力|53 kW(72 ps)
モータートルク|163 Nm(16.6 kgm)
バッテリー|
   (A)リチウムイオン電池 56セル/3.6Ah(E-Fourは28セル/6.5Ah)
   (S)ニッケル水素電池 28セル/6.5Ah
   (E)リチウムイオン電池 56セル/3.6Ah
トランスミッション|電気式無段変速機
駆動方式|FF / 4WD(E-Four)
タイヤ 前/後|195/65R15(ツーリングセレクションは215/45R17)
燃費(JC08モード)|37.2 km/ℓ(Eは40.8 km/ℓ)
トランク容量|502 リットル(E-Fourは457リットル)
価格|(A)277万7,563-339万4,145円、(S)247万9,091-282万2,727円、(E)242万9,018円

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