レクサス、新型「RX」の国内販売を開始|Lexus
CAR / NEWS
2015年10月24日

レクサス、新型「RX」の国内販売を開始|Lexus

Lexus RX|レクサス RX

レクサス、新型「RX」の国内販売を開始

レクサスは、今年4月のニューヨークオートショーでワールドプレミアを果たした、レクサス「RX」の新型を日本でも発表。10月22日より販売を開始した。

Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)

流れるように光るウィンカー

ひと足先に北米でフルモデルチェンジを果たしていたレクサスのSUV「RX」が、ついに国内でも発売となった。

新型のボディサイズは全長4,890×全幅1,895×全高1,710mmで、先代よりも120mm長く、10mm拡く、20mm高い。ホイールベースも50mm伸長して、2,790mmとなった。これにより生み出される空間は、とくに後席に余裕をもたらしたという。

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Lexus RX 450h "version L"

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Lexus RX 450h "version L"

一新されたエクステリアは、「NX」をほうふつとさせるエッジの効いた立体的なデザインが特徴。フロントのスピンドルグリルは、絞りの位置を高くすることで、スポーツカーのようなシャープな上半身と、SUVらしいマッシブな下半身を明確化するのが狙いだ。また、リアクォーターピラーの下端をブラックアウトするいっぽうでサイドウィンドウを囲うクロームをリアまで伸長し、ルーフが浮いているような視覚的効果を演出している。

フロントのヘッドライトには、単眼もしくは3眼のLEDを採用。メインのランプ下には、現行レクサスモデルに共通するアロー型の、ウィンカー兼用LEDクリアランスランプも備わる。

このウィンカーは、シーケンシャルターンシグナルを採用しており、一般的なランプ全体を同時に点滅させるタイプではなく、曲がる方向に順次流れるように点滅を繰り返す。このようなウィンカーは先ごろ日本でも正式に認可されたばかりだが、曲がる方向を視覚的に表現できるので、より周囲への注意を促すものとレクサスでは説明する。

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Lexus RX

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Lexus RX

L字型に光るLEDのリアコンビネーションランプは、発光部分がボディサイドまで達する意匠に変更。"version L"および"F SPORT"では、リアのウィンカーもフロント同様にシーケンシャルタイプとなる。

アルミホイールは、標準モデルで18インチ、"version L"もしくは"F SPORT"では20インチを履く。また、全モデルにホイールのトリム(内側の樹脂加飾部分)を着脱可能にする、セレクタブルカラートリムも用意される。中空構造でタイヤノイズを抑制するノイズリダクションタイプもversion Lでは選択が可能だ。

Lexus RX|レクサス RX

レクサス、新型「RX」の国内販売を開始(2)

パワートレーンはハイブリッドとターボ

日本仕様でのパワートレーンは2種類。「RX200t」には、先に「NX200t」や「IS200t」などで採用された、2リッター直噴ターボエンジンを搭載。最高出力175kW(238ps)、最大トルクは350Nm(35.7kgm)を1,650-4,000rpmのあいだで発生する。組み合わされるトランスミッションは6段ATで、JC08モードでの燃費はFFモデルが11.8km/ℓ、AWDでも11.4km/ℓとなる。

RX200tの四輪駆動モデルには、前後トルク配分を100:0から50:50まで自動配分する「ダイナミックコントロールAWD」を搭載。低負荷時には燃費効率の高いFFとして走行し、滑りやすい路面では4WDで車両の安定性を向上させる。

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Lexus RX 450h

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Lexus RX 450h

いっぽうの「RX450h」は、最高出力193kW(262ps)、最大トルク335Nm(34.2kgm)を発生する3.5リッターV型6気筒エンジンに、最高出力123kW(167ps)と最大トルク335Nm(34.2kgm)を得るモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用。総合での最高出力は230kW(313ps)を誇る。トランスミッションにはハイブリッド機構と統合されたTHS IIが設定される。

このエンジンの基本は先代のものだが、主要部品のリファインや、筒内直噴と吸気ポート噴射の両方を最適に使い分けるD-4S、吸排気のバルブ開閉タイミングを最適化するDual VVT-iWなど最新テクノロジーを採用することで、燃費は18.2-18.8km/ℓへ向上。また、このRX450hのAWDモデルでは、プロペラシャフトをもたず、後輪はリア専用のモーターで駆動する「E-Four」をレクサスモデルとしてはじめて採用している。

従来型と同様、両パワートレーンには、標準モデルにくわえて、ラグジュアリーな"version L"および、スポーティな"F SPORT"を設定。F PORTでは、したにいくにつれて“F”を模した模様になっている専用のメッシュタイプのフロントグリルや、F SPORT専用20インチアルミホイール、ブラック塗装ミラーなどが与えられる。さらにRX450h "F SPORT"では、エンジン音を室内に響かせるサウンドジェネレーターや、電動により反力を制御してロールを抑制するアクティブスタビライザーが装備される。

Lexus RX|レクサス RX

レクサス、新型「RX」の国内販売を開始(3)

4つの安全機能をパッケージしたLexus Safety System +

最新テクノロジーをもちいた主要安全装備4つをパッケージ化した「Lexus Safty System +」も全モデル標準装備。これには、ミリ波レーダーと単眼カメラを使用した歩行者検知機能付の衝突回避支援をおこなう「プリクラッシュセーフティ」、車線内に車両を保つようハンドル操作を支援する「レーンキーピングアシスト」、周囲の状況を判断して自動的にハイビームを切り替ることで夜間視界を確保する「オートマチックハイビーム」、一定の指定速度もしくは前走車との車間距離を保ちつつ走行し停止まで対応する「全車速追従機能付レーダークルーズコントロール」がふく まれる。

さらに、後方側面に他車がいるとランプで警告する「ブラインドスポットモニター」、アクセルとブレーキの踏みまちがいによる事故の予防あるいは衝突時の被害を最小限に抑える「インテリジェントクリアランスソナー」、後退時に車両後方を横切る他車がある場合に警告を出す「クロストラフィックアラート」と、それに自動ブレーキを追加した「クロストラフィックオートブレーキ」なども用意される。

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Lexus RX

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Lexus RX

また、先の改良でトヨタ「クラウン」にも搭載された、道路上のセンサーや他車の情報をもとに、自車のセンサーでは感知困難かつドライバーが見落としやすい危険を喚起する「ITS Connect」も選択が可能だ。これには、交差点で右折のウィンカーを出して停車しているときに、対向車や歩行者がいるにもかかわらずブレーキを離すと警告を出す機能や、オートクルーズコントロールがオンのさいに前走車が対応している場合に加減速を通信でおこないスムーズな走行を可能とする機能などが挙げられる。

このほかにも、リアハッチのLEXUSエンブレムに手をかざすだけで自動的にドアをオープンするタッチレスパワーバックドアや、リアパワーシート、11.6インチ高細緻ディスプレイのリアエンターテイメントシステムなど、多くの快適機能装備が用意される。

新型RXの価格は、「RX200t」が495-621万円、「RX450h」は602万5,000円-742万5,000円だ。

問い合わせ先

レクサスインフォメーションデスク

フリーダイヤル0800-500-5577(9:00-18:00、365日年中無休)

           
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