BARNEYS NEW YORK|『バーニーズ ニューヨーク銀座店』の看板娘、加藤弥生さん
BARNEYS NEW YORK|バーニーズ ニューヨーク
「ドレスとカジュアルの垣根をつくらずに紹介するように心がけています」
『バーニーズ ニューヨーク銀座店』スタッフ 加藤弥生さん
バーニーズ ニューヨークで毎シーズン人気のブランド「Carel van Laere(カレル ヴァン ラエレ)」を着て登場した加藤弥生さん。「これは定番の形ですが、前からすごく好きなアイテムで、お客さまによくご紹介していました。自分でも一度着てみたかったんですが、ちょうど私に合うサイズと好きなカラーがあったので即買い。リメイクなので一点一点ちがう表情がとても魅力的です」。女性らしいワンピースに合わせてフェミニンに着こなす加藤さんは、バーニーズ ニューヨークで5年目になる人気スタッフだ。
Text by KAJII Makoto(OPENERS)Photographs by HOZUMI Hitomi(fixakey)
メンズのルールや固定観念を崩してあげるアドバイスを
バーニーズ ニューヨークに入社したとき、メンズ売場を自ら希望したという加藤さんに理由を聞くと「大学時代に洋服屋でアルバイトをしていてウィメンズとキッズには触れていたのですが、メンズにはチャレンジしたことがなくて。販売ではいちばん難しいと言われる、メンズのドレスを希望しました」と言う。
「それと、在学中にメンズスーツの本を読んだことがあり、Vゾーンの演出の仕方などが興味深く、スーツを担当してみたいと思いました。入社して、スーツのフィッティングや採寸、バランスのとり方、パンツの丈上げなど、どれもとても難しかったですが、現場で勉強する気持ちで一つひとつ吸収していきました」
加藤さんが感じるメンズのおもしろさは、「女性からのあたらしい視点で見られるのが私の強み。紳士服のルールや、自分なりの固定観念はときに大切なものですが、それを理解した上で“崩してあげる”アドバイスをすることで、あたらしいドレスの世界に導ければと思っています。メンズは自分で着ることはできませんが、お手伝いできることが多いのかなと感じていますね。接客はとても楽しいです」
メンズドレスからカジュアル担当に移って2年ほど。「昨年の震災以降、クールビズやウォームビズで仕事着の境界線がだんだん薄れてきていて、カジュアル領域でもオンオフ兼用のジャケットなどがよく売れています。そういう“ビジカジ”アイテムを探される50代の男性なども、カジュアル売場によく来られるようになりました」と加藤さん。
接客では、「私自身が固定観念をもたないことをつねに意識しています。カジュアルをお探しの方でも、ドレスにご紹介したいアイテムがあればお薦めするなど、自分で垣根をつくらずにご紹介するように心がけています。エレガントなキレイめアイテムに、ちょっとハードなものを合わせて着こなしたり、自分なりのアレンジをミックスしたおしゃれはとてもステキです」
バーニーズ ニューヨークの今シーズンのカジュアルのキーワードは“エフォートレス”。「“緩やか”、“楽な”といった意味合いとなるこの言葉が、今季のキーワードになります。ラグジュアリーなアイテムに、リラックスしたアイテムをプラスする着こなしが新鮮です」
バーニーズ ニューヨーク銀座店
東京都中央区銀座6-8-7 交詢ビル
Tel. 03-3289-1200
営業時間|11:00~20:00
不定休
http://www.barneys.co.jp/