SELECT SHOPS BUYERS|2011秋冬の“鉄板アイテム”はこれだ!
SELECT SHOPS BUYERS|セレクトショップ バイヤー特集
2011秋冬の“鉄板アイテム”はこれだ!
「あたらしいシーズン、まず何から買うか」が、いま一番の関心事というファッショニスタも多いだろう。今年のメンズシーンは、正統な匂いがするトラディショナルな傾向をベースに、よりラグジュアリーな素材づかいや、遊びの効いたディテール、ライフスタイルが透けて見える雰囲気など、いままでよりさらに“気分”を反映したアイテムが、時代の香りを放つ。人気ショップそれぞれの“いち推し”をチェックして、オシャレが楽しい秋冬を満喫しよう!
Text by OPENERS
DESIGNWORKS|KAWASHIRO Kazutoshi
メンズ事業部ブランドマネージャー 川城一敏氏
オフィスで、たとえば、トリッカーズのブーツを履く。デザインワークスのディレクターである川城一敏氏は、「一週間のうち5日間のオフィスワークのほうが、じつは日常的といえるのかもしれません。しかし仕事という制約と目的のなかで限られてくる着こなしに対して、今季のデザインワークスは、働くひとが働くシーンで自分らしさを楽しむスタイルを提案しています」と語る。
UNITED ARROWS|UCHIYAMA Shoji
ユナイテッドアローズ バイヤー 内山省治氏
『ルミネ有楽町』2の2階にメンズとウィメンズの複合店がオープンし、大盛況のユナイテッドアローズ。今回のバイヤー特集に登場いただくのは、メンズのメインバイヤーの内山省治氏。「今年の秋冬は、ハンドメイドや素材のもつあたたかさなど、人間味ある感じに好感がもてたのと、ディレクションのテーマである“スモールトレード=日常生活のなかで出会う制服(ユニフォーム)など自然なかっこよさ”に注目しました」と語る。
ESTNATION|SAKAKI Toshio
エストネーション 商品部 メンズ統括マネージャー 榊 敏雄氏
エストネーションにとって今年は創業10周年の特別な記念年。メンズ統括マネージャーの榊 敏雄氏は、「ミリタリーテイストやラグジュアリー感のあるディテールやモチーフなど、エストネーションのメンズの強みを明確に打ち出すシーズンになっています」と語る。タイトめのジャケットにクラシカルなジレを一枚はさんでタイドアップし、ミリタリーパンツときれいめなブラウンのレースアップシューズ──そのバランスの妙が、エストネーションの人気の秘密だ。
SHIPS|SHINOHARA Wataru
シップスバイヤー 篠原 渉氏
シップスメンズの今秋冬のテーマは、“A TOUCH OF WOOL”。メンズカジュアル担当バイヤーの篠原 渉氏は、「今シーズンは、上質であたたかみ溢れるシーズン性を意識した贅たく感と、イギリスのプレップの融合がテーマ。天然素材のウールでのミディアムからローゲージのニットを代表とする、上品でコンフォタブルな雰囲気と着心地のよさにフォーカスし、インポートもオリジナルも展開しています」と語る。
BARNEYS NEW YORK|NAKAHASHI Mitsuo
バーニーズ ニューヨークメンズ担当 MD 中箸充男氏
9月16日、バーニーズ ニューヨークの旗艦店5店目となるバーニーズ ニューヨーク福岡店が華々しくオープンした。メンズは地下1階にドレスとスポーツ(カジュアル)が見やすく展開され、今季ならではの別注(エクスクルーシブ)商品も賑やかに、バーニーズ ニューヨークらしいテイストで新鮮な香りに満ちている。今回登場するバイヤーの中箸充男氏は、デザイナーズとカジュアルを担当。今季もバーニーズが提案しつづけるオーセンティック、そしてプレステージ性という付加価値とストリートの感性をミックスさせた“マスティージ”をメインテーマに、「別注数は過去最高」という充実の品揃えにフォーカスする。
TOMORROWLAND|NAKAJO Daisuke
トゥモローランドメンズ事業部長 中城大祐氏
いまのキーワードは“地産地消”と“ゴーイングマイ ウェイ”というトゥモローランドの中城大祐氏。「ひとつの大きなトレンドがない現在、洋服とのつきあい方で大切なのがそのふたつのポイントです。その地方でしかつくれない素材や、ここだからこそできる商品は、そこの歴史や文化を反映している本物ということ。そして、デザイナーが自分のクリエイションを発揮する、意思を感じる服に出会うと感動します」と語る。
ISETAN MEN’S|SUZUKI Takehiko
伊勢丹新宿店メンズ館 コンテカジュアル バイヤー 鈴木健彦氏
伊勢丹新宿店メンズ館がリモデルして8周年。今年も9月7日(水)にいよいよ秋冬の本格シーズンをむかえ、限定アイテムをクローズアップする“オンリー・エムアイ”フェアがスタートする。コンテカジュアルバイヤーの鈴木健彦氏の担当は6階。「メンズ館のカジュアルは、2階がクリエイター、3階がラグジュアリー、7階がオーセンティック、そして6階がコンテンポラリーと区分けできます。いまのトレンドに敏感に反応した大人のカジュアルはおまかせください」と語る。
ISETAN MEN’S|WATANABE Kazuhiro
伊勢丹新宿店メンズ館 オーセンティックカジュアル・スポーツ バイヤー 渡辺一弘氏
アーカイブを深く掘り起こしたオーセンティックカジュアル──伊勢丹新宿店メンズ館7階バイヤーの渡辺一弘氏は、「ベーシックで、伝統的な名品や逸品をアイテムで編集するフロアが7階です。とくに秋冬は防寒アイテムを中心に、あたらしい注目ブランドをくわえながら、世界中から名だたるブランドが集結。イメージは、世界名品博覧会です」と熱く語る。
RESTIR|SHIMIZU Hiroyuki
リステアブティック ゼネラルマネージャー兼メンズマーチャンダイザー 清水博之氏
六本木ミッドタウンの開業と同時にオープンした『リステアミッドタウン』。メンズは50以上のブランドを揃え、7割がヨーロッパ、2割がニューヨーク(アメリカ)、1割が日本で、そのすべてが買い付け商品だという。バルマンからトムブラウン、コムデギャルソン、サカイ、ソフまで、独自のセレクトが光るリステアの清水博之氏が登場!
Ron Herman|NAGAHARA Taizo
ロンハーマン バイヤー永原太蔵氏
今年6月17日に店舗拡大リニューアルして、大勢のお客さまで賑わう『ロンハーマン千駄ヶ谷店』。とくに新設された「RH カフェ」や、ビーチライフスタイルを提案するコーナー「R」など、服や小物だけに限らないライフスタイル提案型のショップとして、世界観もグレードアップした。今シーズンのメンズウェアのテーマは、“Trip to Cornwall”。架空の人物であるMr.Ron Herman(ミスター ロンハーマン)が、いい波を求めて、イングランド南西端にある有名なサーフポイントのコーンウォールを旅するという設定がユニークでロンハーマンらしい。