カンヌ映画祭でセレブリティを送迎するクルマが、32年間もルノーでありつづける理由|Renault
Renault Captur Cannes|ルノー キャプチャー カンヌ
カンヌの名を冠したルノー キャプチャーの限定モデルが登場
ルノーが映画を愛する理由
1983年以来、32年間にわたりカンヌ国際映画祭のオフィシャルパートナーを務めるルノーから、今回はじめて「カンヌ」の名を冠した限定モデルが登場した。
Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)
映画史におけるルノー
1946年からはじまったカンヌ国際映画祭。ベルリン、ヴェネチアとともに世界三大映画祭に数えられ、毎年5月になると世界中の映画関係者らをはじめ、多くのセレブリティが集い街は賑わいを見せる。今年は、日本からも是枝裕和監督の『海街diary』、そして黒沢清監督の『海辺の度』が出品。黒沢監督は本作で「ある視点」部門 を見事受賞するなど、その活躍が話題となった。
カンヌ国際映画祭が開催される週末は、世界屈指のリゾート地として知られるコート・ダジュールの一年のなかでも、もっとも特別な時間が流れている。映画監督に俳優、そして美しいドレスをまとった女優たちがレッドカーペットを歩く姿は、まさに映画祭のハイライトだ。
ルノーはそんな映画スターたちを送迎するため、1983年以来、カンヌ国際映画祭のオフィシャルパートナーを務めてきた。今年はラグジュアリーなミニバンとして注目を集める新型「エスパス」(日本未導入)をはじめとした200台を提供している。フランス車らしいエレガンスなデザインの効いたルノー車から降り立つ瞬間は、もはやカンヌの定番。映画祭のワンシーンとして親しまれている。
しかし、筆者はそこでひとつ疑問に思うことがあった。なぜ32年間もの間、ルノーはカンヌ国際映画祭のパートナーを務めつづけているのか? フランスにはプジョーもシトロエンも、自動車メーカーはほかにもあるではないかと。そんな私の問いに対し、ルノージャポンのチーフプロダクトマネージャー、フレデリック・ブレン氏は次のように答えてくれた。
「ルノーと映画の関わりは1世紀以上にも遡ります。かつてフランスには、シネマトグラフ(世界初の撮影と映写の機能を持つ複合映写機)を発明したリュミエール兄弟という映画発明家がいました。彼らのスタジオがパリ郊外のブローニュ ビヤンクールという都市にありましたが、ここはルノーの工場が当時あった場所なのです。その縁から、彼らの第1作となる映画に使われたクルマはルノーでした。それこそが、映画創世記に映されたはじめてのクルマであったと言われています」
つまり、映画といえばフランスであり、フランスの映画祭といえばカンヌ。そしてフランス映画でクルマといえば、すなわちルノーであることにほかならないという訳だ。
Renault Captur Cannes|ルノー キャプチャー カンヌ
カンヌの名を冠したルノー キャプチャーの限定モデルが登場
ルノーが映画を愛する理由 (2)
カンヌの名を冠したはじめての限定モデル
そんなカンヌ映画祭と深い関わりのあるルノーから、今回40台限定の特別仕様車が日本ではじめて披露された。発表当日の6月26日は「フランス映画祭2015」の会期中ということもあり、パーティー会場となったフランス大使館公邸にも実車を展示。オープニング作品『エール!』に主演のルアンヌ・エメラ氏をはじめ、上映作品『ヴィオレット』に出演したエマニュエル・ドゥヴォス氏らが駆けつけ、会場はさながら“ミニカンヌ映画祭”のよう。
では、限定車「キャプチャー カンヌ」の詳細を見ていくとしよう。ベースとなるのは、コンパクトクロスオーバー「キャプチャー」の上級グレード「インテンス」。最高出力120ps、最大トルク190Nmを発揮する1.2リッター ターボエンジンを搭載し、これにデュアルクラッチEDCが組み合わされる。
カンヌ国際映画祭最高賞に贈られる“黄金のパルムドール”をモチーフにしたエンブレムがボディサイドに輝くこの限定車。2トーンで塗り分けられたカラーリングは、ボディがアイボリーで、ルーフ&ボディサイドが黒のイヴォワール/ノワール エトワール(30台)と、カラーリングを逆転させたノワール エトワール/イヴォワール(10台)がラインナップされる。
インテリアは、脱着可能なアイボリー/ブラックのレザーコンビシートが用意されるほか、現行モデルよりも1インチ大きいパイオニア製8インチSDカーナビゲーションを装備。ナビ起動時のオープニングにはルノーとカンヌ国際映画祭のマークが表示されるというこだわりようだ。
さらに、音響システムにはフランスのハイエンドオーディオブランド「フォーカル」製のMUSIC LIVEスピーカーを採用。まるで映画の世界にいるような臨場感あるサウンドを奏でるという。
価格は289万円。限定40台で、6月26日(金)から販売される。このキャプチャー カンヌは、7月4日(土)と5日(日)には、「代官山T-SITE」の屋外ペースにも展示される予定だ。
Special Exhibition
代官山T-SITEで「ルノー キャプチャー カンヌ」車両に触れる
日程|7月4日(土)- 5日(日)
時間|7月4日(土)10:00 - 19:00、5日(日)9:00 - 18:00
入場料|無料
会場|代官山T-SITE
東京都渋谷区猿楽町16-15 代官山T-SITE
Renault Captur Cannes|ルノー キャプチャー カンヌ
ボディサイズ|全長 4,125 × 全幅 1,780 × 全高 1,565 mm
ホイールベース|2,605 mm
トレッド 前/後|1,530 / 1,515 mm
重量|1,270 kg
エンジン|1,197 cc 直列4気筒 直噴DOHC ターボチャージャー付き
最高出力| 88 kW(120 ps)/ 4,900 rpm
最大トルク|190 Nm(19.4 kgm)/ 2,000 rpm
トランスミッション|6段オートマチック(6EDC)
駆動方式|FF
サスペンション 前|マクファーソンストラット
サスペンション 後|トーションビーム
タイヤ 前/後|205/55R17
ブレーキ 前|ベンチレーテッドディスク
ブレーキ 後|ドラム
価格│289万円
ルノー・コール
0120-676-365(9:00-18:00、年中無休)