Porsche 911 GT3 Cup|ポルシェ 911 GT3 カップ
Porsche 911 GT3 Cup|ポルシェ 911 GT3 カップ
2012年モデルの「911 GT3 カップ」を発表
ポルシェは2012年モデルの911 GT3 カップを発表した。各レーシングチームへの配車は9月を予定している。
文=小池りょう子
世界中でもっとも成功しているレーシングカー
ポルシェ 911 GT3 カップは、F1のサポートレースである「ポルシェ・モービル1・スーパーカップ」や、日本をふくめ世界各地で開催される「カレラ・カップ」「GT3カップチャレンジ」などのワンメイクレース用の競技車輛。累計2200台以上を売り上げ、世界で一番成功したレーシングカーとして知名度は高い。現在では合計19ものポルシェブランドレースシリーズが各国で開催されており、今回発表されたモデルは、2012年から2013年シーズン用の車輛となる。さらに、ポルシェ・モータースポーツからは、GT3レギュレーションに適合する「911 GT3 R」のほか、GT2に適合する「911 GT3 RSR」も販売される。
2012年モデルの911 GT3カップは、プロダクションモデルの「911 GT3 RS」がベースで、エンジンはおなじ最高出力450hp/8,500rpmを発揮する3.8リッター6気筒エンジンを搭載。排気系を制御する触媒コンバーターを改良したことにより、エミッションは最小限に抑えられているとしている。
100リッターのFT3燃料タンクを採用
ポルシェ911 GT3 カップは、耐久レースでの走行距離を伸ばすため、容量を100リッターに拡大したFT3燃料タンクを採用し、給油口の位置は右のフロントフェンダー上部へと変更された。
足まわりには軽量アロイホイールとミシュラン製レースタイヤの組み合わせで、前輪には9.5J×18と25/64-18、後輪には12J×18と30/68-18のサイズが与えられる。ホイールはレースごとにことなる仕様が用意される。
また、ポルシェ・モービル1・スーパーカップの参戦車輛には、専用のブレーキディスク「ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ(PCCB)」を装備することで、カレラ・カップやGT3カップチャレンジの競技車輛より車重を20kg低減させたという。
配車は9月に開始され、価格は161,750ユーロからを予定している。