Mercedes-Benz C 63 AMG Coupe Black Series 最強のCクラス クーペ
Mercedes-Benz C 63 AMG Coupe Black Series|
メルセデス・ベンツ C 63 AMG クーペ ブラックシリーズ
史上最強のCクラス クーペが誕生
メルセデス・ベンツは「C 63 AMG クーペ ブラックシリーズ」を発表。7月23日、24日にニュルブルクリンクで開催されるF1ドイツグランプリにてワールドプレミアをおこなう予定だ。
文=小池りょう子
ドライビングダイナミズムの追求
メルセデス・ベンツのスペシャリティクラスに投入されてきた「AMG ブラックシリーズ」は、高いドライビングパフォーマンスでAMGブランドをさらに強く主張するモデル。今回はC 63 AMGのクーペモデルにシリーズ専用チューニングをほどこした最新モデル「C 63 AMG クーペ ブラックシリーズ」が誕生した。
搭載されるエンジンは、6.3リッターV型8気筒。最高出力は380kW (517hp)、最大トルクは520Nmというハイパフォーマンスで、これまででもっともパワフルなCクラスとなった。トランスミッションには、湿式多板クラッチを採用したAMGスピードシフトMCTを備え、0-100km加速はわずか4.2秒で駆け抜けるという。
さらに、調整可能なAMGコイル・オーバー・スポーツサスペンション、リヤデフに電子制御式デフロック機能がくわわることで、さらなるドライビングダイナミクスを生み出すことができるとしている。
最先端技術も用いられた、スポーティなデザイン
デザインにかんして、モータースポーツで培ってきたテクノロジーを活かしたという力強いエクステリアが印象的だ。“矢のような”とメルセデスが表現するフロントのデザインは、深くラインが刻まれたアルミニウム製のボンネット、冷却用通気口をもつ大径のフロントバンパースポイラー、ディフューザーつきのリヤスポイラー、専用のフロントグリルを備える。足まわりには、スポーティな10スポークのアロイホイールを履き、サイドビューは膨れ上がったフェンダーによって、マッシブな印象になった。リアには、SLS AMG GT3を彷彿させるブラックのディフューザーが取りつけられ、ブラックに染められた「AMG」のバッヂには、“Black Series”のレタリングが入れられている。
インテリアは、テーマカラーのブラックとレッドの2トーンでまとめられている。AMGスポーツバケットシート、ナッパレザーと“DINAMICA”というマイクロファイバーを使用したステアリングに赤のステッチがほどこされ、シートベルトも赤である。このDINAMICAという素材は最先端の軽量素材と謳われ、ステアリングだけでなく、センターコンソール、ドアなどの内装で多用されている。
発売は2012年1月、11万5430ユーロから
サーキット走行向けのオプションとして「AMGトラックパッケージ」も設定することが可能。専用に開発されたダンロップ製タイヤによりグリップ性能を向上させ、ラジエーターを装備したリヤスポイラーによって、冷却性能を高めることができる。またカーボンファイバーを随所に使用し軽量化をはかる「AMGエアロダイナミズムパッケージ」も用意される。
C 63 AMGクーペ ブラックシリーズの発売は2012年1月より。価格は11万5430ユーロ(約1300万円)からとなっている。
Mercedes-Benz C 63 AMG Coupe Black Series|
メルセデス・ベンツ C63 AMG クーペ ブラックシリーズ
エンジン|6.3リッターV型8気筒
最高出力|380kW(517hp)
最大トルク|620Nm
燃費|12.2ℓ/100km
CO2排出量|286g/km
価格|11万5430ユーロ(約1300万円)