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2015年4月9日
Porsche|ポルシェ 2014年にル・マンLMP1クラス復帰へ
Porsche|ポルシェ
2014年にル・マンLMP1クラス復帰へ
ポルシェAGは、2014年にワークス体制でル・マン24時間レースのトップクラス「LMP1」クラスに復帰することを発表した。
文=谷中朋美
復帰に向けてマシンを開発。ハイブリッドの可能性も
ローレン・アイレロ、ステファン・オルテリ、アラン・マクニッシュが最後の参戦として1998年に「911 GT1」で総合優勝を果たしてから13年。過去16度の優勝を誇るポルシェがついに耐久レースの最高峰ル・マン24時間「LMP1」クラスにもどってくる。
ふるくは、伝説の名車「917 ショートテール」で1970年にはじめての総合優勝を手にしたポルシェ。最近では、プロトタイプのクルマで競うル・マン24時間「LMP2」クラスに参戦し、2008年、2009年にはRS スパイダーで2連覇を果たしている。さらに、直近でもパフォーマンスの向上と燃料消費量の削減を実現するためハイブリッドシステムを採用した「911 GT3 R」を投入するなど、レースへの情熱は今なお揺るぎない。
モータースポーツ部門のトップ、ヘルムート・クリステン氏は「ポルシェの歴史においてもっとも困難な開発の準備は整った。今後はさまざまなコンセプトについてより具体的な評価をおこない、あらたなレーシングマシンの開発に役立てていくつもりだ。すべては2014年から採用されるレギュレーション次第。興味深いのは、ポルシェのもつハイブリッドテクノロジーが有力なオプションになりうる可能性があるという点だ」と、コメント。ハイブリッドをもちいたマシンの開発の可能性にも言及した。
レースの復帰により17回目の総合優勝を目指すというポルシェ。近年は、アウディとプジョーの2強時代に突入しているル・マン24時間だが、ポルシェの復帰により、あらたな波乱が期待される。