Porsche “Semper Vivus”|ポルシェ  “Semper Vivus” ポルシェミュージアムで展示
CAR / NEWS
2015年3月4日

Porsche “Semper Vivus”|ポルシェ “Semper Vivus” ポルシェミュージアムで展示

Porsche Semper Vivus|ポルシェ Semper Vivus
111年前の世界最古のハイブリッドカーを復刻展示

「フェルディナンド・ポルシェ ハイブリッドシステムのパイオニア」展

ドイツ・シュトゥットガルトのポルシェミュージアムで特別展「フェルディナンド・ポルシェ ハイブリッドシステムのパイオニア」が、5月10日(火)から6月13日(月)まで開かれ、世界最古のフルハイブリッドカー「ローナーポルシェ“Semper Vivus”」が復刻展示される。

文=谷中朋美

ポルシェ博士の先見性を感じられる展示内容

世界最初のハイブリッドカーは、フェルディナンド・ポルシェ博士が1900年に設計。ガソリンエンジンと2つの発電機が充電装置として機能し、ホイールハブに組み込まれたモーターとバッテリーへ同時に電気を供給するという、現代のハイブリットカーや電気自動車につうずる高度なシステムが開発された。その年に開かれたパリ万博にも出展、1902年にはローナー社が「ローナーポルシェ」として量産化している。

ポルシェでは、それから111年の時を経て、当時の資料や図面を基にローナーポルシェを完璧に再現。ポルシェ エンジニアリング社などの協力も得ながら、細部や走行性能にいたるまでオリジナルを追求した。再生されたローナーポルシェ“Semper Vivus”は今年3月のジュネーブモーターショーにも出品され、大きな反響を呼んでいる。

Porsche “Semper Vivus”|ポルシェ  “Semper Vivus” ポルシェミュージアムで展示|02

Porsche “Semper Vivus”|ポルシェ  “Semper Vivus” ポルシェミュージアムで展示|03

特別展では、そんなローナーポルシェの発電機を駆動するド・ディオン・ブートン社製のエンジンやホイールハブも展示。さらに、実際に走行している姿を見学できる機会も。5月21日(土)、22日(日)には、ローナーポルシェの走行デモンストレーションを開催。車体も重く、もちろんパワーステアリングもついていない100年以上前のクルマが動く姿からは、ポルシェ博士らの先見性やその技術のすばらしさをじかに目の当たりにすることができるだろう。

またローナーポルシェのほかにも、若きポルシェ博士が設計した魅力的なクルマを展示するほか、ポルシェのハイブリッドバイク(自転車)やカイエンハイブリッドのドライブトレインを紹介。革命的なポルシェ博士の発明から現在のハイブリッドカーにいたるまで、ポルシェのテクノロジーへの哲学をうかがい知れる内容となっている。

また、ポルシェが配信している以下の動画で、Semper Vivusが実際に走っているところを確認することができる。

Porsche “Semper Vivus”|ポルシェ “Semper Vivus”
ボディサイズ|全長3,390×全幅1,880×全高1,850mm
ホイールベース|2,310mm
エンジン|直列2気筒 ド・ディオン・ブートン社製エンジン
最高出力|2.5hp(1.85kW)
最高出力(モーター)|2.7hp(2kW)

特別展「フェルディナンド・ポルシェ ハイブリッドシステムのパイオニア」
期間│5月10日(火)~6月13日(月)
開館時間│9:00~18:00
入場料│大人8ユーロ 大人同伴の14歳までは無料

ポルシェ カスタマーケアセンター
0120-846-911

           
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