2012年に販売開始

昨年の2010 パリモーターショーで発表され、このたび2012年の販売開始を決定したルノーの小型5ドアハッチバックEV「ZOE プレビュー」。ルノーは、現在販売中のモデルClio（日本販売名｜ルーテシア）のディーゼルタイプと同等の価格で販売したいとしている。

ボディサイズは、全長4,086×全幅1,788×全高1,540mm、ホイールベース2,575mmで、19インチホイールを装着する。欧州Bセグメントに収まるコンパクトな仕上がりになっている。

使用されているモーターは、最大出力60kW (80hp)、最大トルク22.6kgmを発生し、0-100km/h加速は8.1秒、最高速度は135km/hに達する。搭載されるリチウムイオンバッテリーは、1回の充電で、最大160kmの走行が可能である。

充電時間は、家庭用コンセントでおこなう通常充電では3.5～8時間。道路脇や、ショッピングセンター、駐車場などに設置されるチャージポイントでは、30分間という短時間で充電が完了する。

白を基調としたフロントからリアにかけて流線型を描く特徴的なエクステリアは、デザイン性と機能面を両立。天井やドアノブ、シートなど車体の随所に、電子回路をイメージしたグラフィックが刻まれ、ドア部分に埋め込まれた回路のグラフィックに触れると扉が開閉するというユニークな仕掛けがほどこされている。またティアドロップシェイプのリアとフード部分にラインを入れることにより、空力抵抗の削減を実現している。

次世代の車内環境管理を実現

車内には、速度やバッテリーの残量が3色で表示されるパネルが用意されていて、ナビゲーションシステムのCarminat TomTom® Liveにより、近くにあるチャージポイントの情報を知ることができる。また全自動の空調管理システムにより、温度や湿度をオートで管理。

センサーにより、吸気口の開閉を管理するデトックスエフェクター機能と連動することで有害な空気が入らないように、つねに車内の空気を清潔に保つことができる。またアロマディフューザーも完備されており、次世代の快適な車内環境管理を実現している。

欧州では、EV普及のためのインフラ整備にも力をてれおり、2015年までにチャージポイントを政府や公共団体が連携して西ヨーロッパ中で、75,000カ所に拡大するとの試算もあり、欧州でのEVの広がりに追い風が吹きそうだ。

RENAULT ZOE PREVIEW｜ルノー ZOE プレビュー
ボディサイズ｜全長4,086×全幅1,788×全高1,540mm
ホイールベース｜2,575mm
最高出力｜60kW（81ps）
最大トルク｜222Nm（23.0kgm）
バッテリー｜リチウムイオンバッテリー
最大航行距離｜160km