売り上げの一部を寄付する社会貢献もコンセプト

ルドルフ･バレンチノやダグラス･フェアバンクスにはじまりマリリン･モンローやオードリー･ヘプバーンなど、伝説のハリウッド･セレブリティを数多く魅了してきた靴の名匠、サルヴァトーレ ・フェラガモ。現在はウェアの展開も華々しく、世界中にサルヴァトーレ フェラガモファンを増やしている。そんな躍進著しいトップメゾンに、さらなるシューズコレクションが今季くわわった。

すでに靴匠として不動の地位を確立したサルヴァトーレ フェラガモだが、あらたなコレクションとして登場したのがフェラガモ・ワールドである。注目すべき点は数あるが、とくに新開発のラバーソールはこれまでにみられなかったものだ。トゥからウエスト部にかけてのアウトソール前部に、楕円形が配されているのをご覧いただきたい（下図参照）。この部分は、地面を踏みつけたとき、足底の筋肉の圧迫を防ぎ、血行の阻害を可能な限り抑制する。また、伸縮性に富む優れたクッション性を誇るラバー素材は履き心地がとてもいい。さらにアウトソール全体が環境にも配慮した特性をもっており、それは5年で土に還るという、極めてエコロジカルなものなのである。また、このフェラガモ・ワールドの収益の一部が社会貢献活動として、世界の貧困問題解決のためのビジネスを支援するソーシャルベンチャー･ファンドに献金されることもすでに決定している。一方的にアイテムを販売するのではなく、地球もふくめ世界のひとのより良い未来にリンクしていくという新発想。このスピリットこそ次世代の“ラグジュアリー”なのかもしれない。

フェラガモ・ワールドのアイコニックな特徴が、このリボンの部分づかい。スリッポンなどの ロータイプから、チャッカーなどのミドル丈タイプまですべてに見られる意匠。 シンプリシティのなかで、ツートーンの配色が映えアクセントになっている。

フェラガモ・ワールドのレースアップシューズには通常のシューレースのほか、ツートーンのリボンタイプも付属。 ヒモを替えるとこのようなカジュアルな表情に。こんな洒落っ気もうれしい。

もちろんこのフェラガモ・ワールドのシューズはファッション的にも完成度が高く、履くだけで品の良いくつろぎが漂うデザインになっている。フェラガモ・ワールドの本質を一言でいうならば、「イタリアン・シティ・カジュアル」だ。イタリアの伝統的な生活様式からインスピレーションを受けたフェラガモ・ワールドは、細部にいたる配慮や快適でウェアブルなエレガンスに満ちている。このラインナップは、スムースレザーからスエードと幅広く展開している。とりわけ今回紹介するスエード素材タイプは、発色が絶妙にすばらしく、微妙な中間色などいままでにないカラーコーディネイトが楽しめる秀逸なラインナップになっている。しかも、このフェラガモ・ワールドの靴は、プライスも非常にフレンドリー。イタリア製ながら価格も抑えられ、かつエレガントな靴の登場である。3万円台から(！)という見逃せない価格設定なのである。環境・社会・家計、すべてに優しいサルヴァトーレ フェラガモの新コレクション。まさに今季最大のトピックと言えるだろう。

人間の尊厳を守るためにアキュメン・ファンドと協力

サルヴァトーレ フェラガモがフェラガモ・ワールドで今回手を組んだアキュメン・ファンドは、世界の貧困地域において、人びとが生活していくために最低限必要な物やサービスを、適正な価格で提供できる事業を設立･育成するために“忍耐強い資本（リターンが少ない可能性を認識しつつ、長期にわたり投資される資金のこと）”を投資する、非営利のソーシャルファンド。社会的貢献活動に熱心な篤志家やビジネスの専門家から寄付や専門技能を募り、そうして集めた資金や知識を途上国の持続可能なビジネスに投資し、安全な飲料水、クリーンエネルギー、そして農業機材、保健衛生ケアや貧困層向けの住居などを、数十万の人びとを対象に提供できるようになるまでその企業の成長を支援している団体である。フェラガモ・ワールドを履くことで、売上の一部が寄付される。たんなるファッションではなく、サルヴァトーレ フェラガモの社会貢献への崇高な姿勢がここにあらわれている。

アキュメン・ファンドの活動及び投資プロジェクトに関する詳細は、
団体のオフィシャルホームページ（http://www.acumenfund.org）にて参照可能。

商品展開時期と商品概要
11月3日より直営店および大阪阪急百貨店メンズ館1階ステージにて先行販売。11月10日より全国のサルヴァトーレ フェラガモショップ（メンズ取扱店）にて販売。フェラガモ・ワールドは全6スタイルにて展開。