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2022年2月3日
宇宙ゴミの清掃を行う重要プロジェクトにオメガが参画を表明|OMEGA
OMEGA|オメガ
月で着用されたオメガが、再び宇宙に飛び立ち、宇宙ゴミの除去をコストダウンする長期プロジェクトへ参加
オメガは、使われなくなった衛星などの物体を捕え、地球周回軌道からそらす技術を開発するクリアスペース社と提携し、宇宙ゴミの除去をコストダウンする長期プロジェクトの第1段階として、機能していない人工衛星の回収、除去を行うと表明した。
Text by OZAKI Sayaka
ウオッチメーカーの枠を越え、社会的な変革に挑むオメガ
パイオニア精神を掲げるオメガは、クリアスペース社と提携し、宇宙ゴミの除去をコストダウンするための長期プロジェクトの第1段階として、機能していない人工衛星を回収、除去する史上初のミッションに参加することを表明した。現在、地球を周回する人工衛星は数1000個にも及ぶが、そのうちのほとんどは“機能停止”状態となっている。これらの放棄された物体は、爆発や他の人工衛星との衝突の危険性があり、人類が直近で抱える大きな課題のひとつとなっている。クリアスペース社は欧州宇宙機関と8600万ユーロの業務契約を締結し、2025年に最初の宇宙ゴミ除去ミッションを実施する予定だ。
オメガ社社長兼CEO のレイナルド・アッシェリマン氏は、今回のパートナーシップについて「宇宙探査と地球保全の両分野での実績を誇るオメガにとっては、理にかなった次のステップ」と表現し、クリアスペース社の取り組みについて「アポロ計画以来、最も重要かつ刺激的で素晴らしいプロジェクトのひとつ」と述べている。
オメガはこれまでにもウオッチメーカーという枠を超えて、社会に有益な変化を起こしてきた。グッドプラネット財団およびその創設者ヤン・アルテュス=ベルトラン氏とのパートナーシップにおいては、“タイム・フォー・ザ・プラネット”という旗印のもと、世界を変えるような数々のドキュメンタリーを生み出し、共同保全プロジェクトを実施してきた。また、世界の海洋保護に取り組む非営利研究財団であるネクトンの支援も行っている。さらに、陸と海の浄化活動に貢献するだけでなく、ヴィクター・ヴェスコヴォ氏が率いる、五大洋の最深部探査である「ファイブ・ディープス探査」への支援を通じて、海底地図作成にも加わっている。
これまで継続してきた数々のパートナーシップ、そして今回新たに発表したクリアスペース社への支援を含め、スイス時計ブランドのオメガは、持続可能な未来へと積極的な関与を続けるという。クリアスペース社は、人類の宇宙活動の脅威となる使われなくなった衛星などの物体を捕え、地球周回軌道からそらす技術を開発してきた。また、各国宇宙機関や民間事業者が実施する持続可能な宇宙開発を、地球周回軌道上でサポートするサービスも提供している。2020 年、クリアスペース社は欧州宇宙機関と8600 万ユーロの業務契約を締結し、2025年に最初の宇宙ゴミ除去ミッションに着手する。
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