新たなドレスウオッチ、青のパトリモニー|VACHERON CONSTANTIN
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2019年8月30日

新たなドレスウオッチ、青のパトリモニー|VACHERON CONSTANTIN

VACHERON CONSTANTIN|ヴァシュロン・コンスタンタン

ブルーダイアルの2針手巻きドレスウオッチに老舗ウオッチメーカーのアバンギャルドな姿勢を見る

2004年に誕生した「パトリモニー」コレクション。なかでも手巻き2針モデルは洗練を極め、ドレスウオッチの最高峰として、その地位を確立している。そこに今年、登場したのが強烈な印象を残す新色マジェスティックブルーモデルだ。このアバンギャルドな装いこそが、老舗時計ブランドの現在の姿を明示している。

Text by KOIZUMI Yoko

時計史上最強のスタンダードは、革新の積み重ねの果てに誕生する

2000年以降、ヴァシュロン・コンスタンタンは自らの作り出してきたモデルを見直し、再構築してきた。その伝統への回帰から誕生したコレクションのひとつが2004年に発表された「パトリモニー」である。

装飾を削ぎ落しながら、最高の仕上げにより落ち着きのあるデザインを表現。スリムなムーブメントを組み合わせたコレクションは、ヴァシュロン・コンスタンタンの提案するクラシカルかつエレガントなスタイルとして人気となり、現代の最高峰ドレスウオッチのひとつとして数えられる。

緩やかにカーブしたダイアルには“パール”と呼ばれる小さな真珠を散らしたミニッツトラック、バーインデックスが施されている。デザインアクセントとなっているのは、4か所の楔形インデックス。まさに究極の引き算の上に成り立つデザインではないか。こうした本質を見せるデザインは、日本人には特に刺さる。

搭載するのは、自社開発・製造の手巻き薄型ムーブメントCal.1400。シンプルを極めた2針の機構は、厚さ2.6mm、直径20.65mmというサイズに集約されている。しかもこのサイズでパワーリザーブ約40時間、毎時2万8800振動というから、使い勝手と精度の両立も高レベル。妥協の空きを与えないのは、さすがヴァシュロン・コンスタンタンである。

ヴァシュロン・コンスタンタンは、1755年の創業以来、ムーブメントもさることながら、デザインにも注力してきた。特に1910年代以降、腕時計を手掛けるようになると、独創的なフォルムの時計を発表している。例えば「マルタ」コレクションに継承されるトノー型ケースは、1912年に初めてヴァシュロン・コンスタンタンが世に送り出したもの。ほかにケースにフレアー風の装飾を施した「トレド」、ダイアルをシャッターで覆いボタンをスライドさせることで開閉させる「ジャルージ」などが作られており、振り返るたびに“このブランドは攻めてる!”とワクワクさせられる。

いや、ヴァシュロン・コンスタンタンは常にアバンギャルドであり続けてきたのかもしれない。“攻めのスタンス”が時代の潮流を生み出しきたのである。

いま時計界ではブルーが流行中である。だがヴァシュロン・コンスタンタンは単に流行でこの色を採用しているとは思えない。その理由のひとつがマジェスティックブルーという色彩のこだわりにある。茄子紺に近く、わずかに赤味を感じさせる紺色はアフター7のダウンライトの下でもはっきりとした存在感を示す。

現在、「パトリモニー・マニュアルワインディング」のダイアルカラーにはシルバー、ライトグレー、スレートグレー、ブラックの色合いが並ぶ。そのどれもが今ではドレスウオッチに相応しいと思えるが、いまから100年前、ドレスウオッチのスタンダードば白やアイボリーだったはずである。文字盤の色ひとつをとっても、そこにはアバンギャルドな挑戦の積み重ねがあった。

大いなるスタンダードは、革新への挑戦なくしては生まれない。マジェスティックブルーの選択がそのことを実感させてくれるに違いない。

パトリモニー・マニュアルワインディング Ref|81180/000R-B518 ムーブメント|手巻き(Cal.1400) 機能|パワーリザーブ40時間 ケース素材|18Kピンクゴールド ケース径・厚|40mm、6.79mm ストラップ素材|ミシシッピアリゲーター 防水|3気圧 価格|199万円(税別)
問い合わせ先

ヴァシュロン・コンスタンタン
Tel. 0120-63-1755
http://www.vacheron-constantin.com

                      
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