タイムレスかつエレガント。グリーンの「レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」｜JAEGER-LECOULTRE

JAEGER-LECOULTRE｜ジャガー・ルクルト

Watches & Wonders 2021新作。1930年代のカラフルなモデルにオマージュを捧げるディープグリーン

ジャガー・ルクルトは、1931年に製造されたオリジナルモデルのデザインを採用した「レベルソ・トリビュート」シリーズに、誕生初期に使われたグリーンカラーを復刻した「レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」を新たに加えた。

Text by OZAKI Sayaka｜Edit by TSUCHIDA Takashi

ストラップは、ポロスポーツにおける手作りブーツで著名なカーサ・ファリアーノ製

レベルソが誕生したのは1931年。そのデザインは、当初考えられていたポロをはじめとするスポーツ分野のみならず、より幅広い層を惹きつけ、1周年を迎えるまでにオリジナルのブラックに加えてさまざまなカラーバリエーションが展開された。チョコレートブラウン、レッド、バーガンディ、ブルーなどのラッカー仕上げのダイアルとメタル製ケースの組み合わせは、スタイリッシュで活気に満ちたコントラストを生み出し、当時の時計製造業ではこうしたカラフルなダイアルは珍しかったため、極めて現代的で個性的な存在となった。

レベルソは、バラエティに富むダイアルとさまざまなケースサイズで登場してきたが、オリジナルのデザインは継承され続けている。2016年、ジャガー・ルクルトはオリジナルの1931年製モデルのスタイリッシュなデザイン基準に立ち返り「レベルソ・トリビュート」シリーズを製作。そして2021年、レベルソを特徴付けた誕生初期に使われたグリーンを復刻した「レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」を発表。サンレイブラッシュとラッカー仕上げのダイアルと同系色のレザーストラップの深みのある色調は、ジュウ渓谷にあるジャガー・ルクルトのマニュファクチュールを取り囲む松林の深緑を彷彿とさせる。

タイムレスかつエレガント。グリーンの「レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」｜JAEGER-LECOULTRE

ダイアルには、レベルソ・トリビュートのシグネチャーであるデザイン要素（時刻が数字ではなく、植字バーインデックスで示される）がすべて取り入れられている。そのファセット加工が施されたフォルムは、ドーフィン針の形を引き立て、ラッカー仕上げの表面にさらに深みを与えている。ダイアルの下半分では、円を描くスモールセコンドのトラックが直線的なダイアルやケースとコントラストを成す。ケースを裏返すと、キャリッジの内側に同じくサンレイ仕上げのパターンを眺めることができる。

リバーシブルケースのメタル部分は、レベルソの伝統に忠実に、エングレービングを用いたパーソナライズに適したキャンバスに。時計のオーナーは、このパーソナライズを隠しておくことも、ケースを裏返して見えるようにして楽しむこともできる。8.5ミリ厚のケースには、機械式手巻きジャガー・ルクルト製キャリバー822/2を搭載。これは、レベルソ専用に設計されたスモールセコンドを備えた長方形のムーブメントで、42時間のパワーリザーブを備えている。

ストラップには、ポロスポーツにおける手作りのブーツで著名なカーサ・ファリアーノがデザインした特別なレベルソ用カーフレザーを採用。ダイアルと同色のグリーンで、タイムレスなウオッチのデザインを強調し、統一感のある美しさをもたらしている。