時計の奥深くまで光を取り込む「グラン・セコンド スケルトン」|JAQUET DROZ
JAQUET DROZ|ジャケ・ドロー
新たな芸術的解釈で生まれ変わった
「グラン・セコンド スケルトン」
2018年、創業280年を迎えたスイス超高級機械式腕時計ブランド、ジャケ・ドローがブランドを象徴する「8」を継承し、芸術的な解釈を取り入れたスケルトンモデル「グラン・セコンド スケルトン」を発表した。
Text by OZAKI Sayaka
創業280周年を記念する、ジャケ・ドロー初のスケルトンモデル
ジャケ・ドローを代表する「グラン・セコンド」は、1784年に創業者であるピエール-ジャケ・ドローが制作したポケットウォッチにインスピレーションを得たコレクションだ。ブランドは幾度となくダイアルを変化させてきたが、2018年に創業280年を迎えたことを記念して、スケルトンムーブメントを搭載しサファイアダイアルを採用した、「グラン・セコンド スケルトン」を発表した。
この新作の特長は「グラン・セコンド」を象徴する美しいモチーフ「8」の数字を継承しながら、その最深部にまで光を取り込むデザインにある。12時位置のオフセンターにローマ数字をあしらった伝統的な時分ダイアルは、6時位置に配した秒表示と重なり合うデザインを踏襲。さらにはクリアな空間が追求されている。
秒表示インデックス盤のサファイアガラス越しにはスケルトンムーブメントを堪能することができる。地板は全面オープンワーク、さらにケースリングを取り除き、より開放的な構成に仕上げた。時分ダイアルは5本のネジで固定されているが、これはジャケ・ドローでは初めて用いられた手法である。この手法は防衛システムに由来しており、メゾンの技術チームによって開発したものだ。
ムーブメントの裏側ではゴールド製ローターにもオープンワークを施し、時計内部に取り込まれた光が自然と拡散され、美しさを放つ。ムーブメントには手作業で組み立てられたキャリバー「Cal. 2663 SQ」が搭載され、グラン・セコンドコレクションで初めて、時を刻む機械の動きを鑑賞できる。
この新モデルには、直径41mmのRG製とWG製、そして直径41.5mmのセラミック製の計3種類が揃う。