2015年夏から、すべてエル・プリメロは公認クロノメーター仕様へ

ゼニスは今年創業150周年を祝うメモリアルイヤーとなる。その記念モデル第1弾は、1月にジュネーブでリリースされ、バーゼルワールドでも次々に新作が発表された。特に、今回は、ゼニス社が誇るふたつのムーブメント「エル・プリメロ」と「エリート」で大きくコレクションを整理し、コレクションを再編した。年末に向けてもニューモデルの準備が進むなど、旺盛に新作が投入される。

また、今夏より、エル・プリメロはすべて公認クロノメーター検定を通すことがアナウンスされた。ユーザーにとってはエル・プリメロの高精度が公的に証明されることで、ゼニスに対するより高い満足度と選択をする際の安心感へとつながりそうだ。そんななか、今回のバーゼルで注目したいのは、約100時間パワーリザーブを備えた新型エリート。そして、エル・プリメロ搭載のスポーツタイプのモデルである。

エリート6150はパワーリザーブ約100時間

近年は各ブランドとも、腕時計が連続して稼働する時間＝パワーリザーブの長時間化に尽力しているようだ。常時動き続け、ゼンマイの巻き上げや調整の労を減らすという点では、ユーザーにとってはありがたい方向性だ。「エリート 6150」は約100時間のパワーリザーブを備えている。

他社は72～80時間程度のパワーリザーブの延長を目指すなか、このエリート6150なら、週末に腕時計を外したままでも月曜の朝に確実に作動しており、余裕さえある。この約4日間という駆動時間の向上は、ユーザーにとってはありがたい。安定的な動作が長く継続すれば、精度の向上にも寄与する。センター3針のみという簡素を極めた機能に、バーインデックスとブランドのロゴのみを配した文字盤もシンプルだ。文字盤の細やかな仕上げもいちだんと映え、スーツの袖口を、さり気なく優雅に飾るデザインにも好感が持てる。

エリート 6150
ケース｜ステンレススチール
直径｜42mm
厚さ｜9.45mm
ムーブメント｜自動巻き（Cal.6150）
ストラップ｜アリゲーター
防水｜5気圧
発売時期｜11月予定
予価｜88万5600円

あの名作「レインポーフライバック」が帰ってきた！

「エル・プリメロ」にラインナップされているモデルのスタイルは非常に多彩だが、現代的なスポーツ系モデルに欠けていた。かつてのスポーツモデルの名作「レインボーフライバック」のカラーリングはダイナミックな「ストラトス レインボー」に継承されているが、スポーツテイストでかつスマートなスタイルをあらたに踏襲して誕生したのが、「エル・プリメロ スポーツ」だ。

デザインはオーソドックスかつアクティブ。ロック式のプッシュボタンを採用し、防水性は「スポーツ」と呼ぶにふさわしい20気圧を確保。日常使いでも十分な安心感がある。サイズは比較的大型の45mmケースながら、細身のベゼルにより落ち着きがあり、まさにスポーツマンらしい印象をアップさせる、好感度の高い時計である。

エル・プリメロ スポーツ
ケース｜ステンレススチール
直径｜45mm
厚さ｜14.05mm
ムーブメント｜自動巻き（Cal.400B）
機能｜クロノグラフ（30分積算計、12時間積算計）、タキメータースケール、日付表示
ブレスレット｜ステンレススチール
防水｜20気圧
発売時期｜10月予定
予価｜123万1200円

独自の特殊技術を用いたブラックモデル

この時計が採用しているセラミナイズドアルミニウムは、ゼニスが独自に編み出した素材だ。セラミックとアルミニウムを分子化させ、融合させ、硬度が格段にアップし、強靭になる。カラーはマットブラックで、非常に精悍でアクティブなイメージだ。

2013年モデル「クロノマスター ブリット」にも採用され、ワンポイントのレッドが鮮やかだったが、今回のモデルはオールブラック仕様。一段とたくましくスパルタンな雰囲気が漂い、文字盤の窓から覗くエル・プリメロの心臓部のメタリックカラーが燦然と映える「ナイトビジョン」という名にピッタリなスタイリングだ。特殊素材で強いというだけでなく、時計の見せ方を心得たデザインが秀逸である。

エル・プリメロ クロノマスター ナイトビジョン
ケース｜セラミナイズドアルミニウム
直径｜45mm
厚さ｜15.3mm
ムーブメント｜自動巻き（Cal.4068）
機能｜クロノグラフ（30分積算計）、日付表示（ビッグデイト）
ストラップ｜ファブリックコーティングのブラックラバー
防水｜10気圧
発売時期｜7月予定
予価｜140万4000円

LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス
Tel. 03-5524-6420

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