ローズゴールドを纏う「クロノマスターオリジナルトリプルカレンダー」

ZENITH｜ゼニスクロノマスターオリジナルトリプルカレンダー

スイスのウオッチメゾンのゼニスから、「クロノマスターオリジナルトリプルカレンダー」に、ローズゴールドケースとブラック文字盤を組み合わせた新バリエーションが登場。1969年に発表された名作「A386」のデザインコードを継承しつつ、現代的な素材と精巧な仕上げで、実用性とスタイルを高次元で融合させている。

Text by WASEDA Kosaku

コントラストが、クロノマスターの新たな表情を引き出す

「クロノマスターオリジナルトリプルカレンダー」は、メゾンを象徴する高振動クロノグラフムーブメント「エル・プリメロ」を搭載し、日付・曜日・月表示、さらにムーンフェイズを組み込んだ複雑機構を備えていることが特徴だ。

このムーブメントはトリプルカレンダーの搭載を念頭に置いて開発された、ゼニスのもつ高い技術を象徴する“心臓部”だ。1970年には「A386」のケースデザインを使い、25本のプロトタイプが製作されている。

2024年には、同モデルのステンレススチールバージョンが登場。38mmというコンパクトなケースサイズに、ボックス型サファイアクリスタルやポンプ型プッシュボタン、先細りのラグなど、「A386」のディテールを蘇らせた。

本モデルは、トリプルカレンダーと3つのクロノグラフサブダイヤルがシームレスに融合し、視認性とデザインバランスに優れたダイヤル構成になっている。曜日と月は10時と2時の位置に左右対称に配置され、日付表示は4時半位置、ムーンフェイズは6時位置のカウンターに統合されている。

今回登場したローズゴールドモデルは、スチールモデルとは一味違ったエレガントなルックスが印象的。ケース、リューズ、プッシュボタン、そしてフォールディングバックルに至るまで、すべて18Kローズゴールドが使用され、深みのあるブラック文字盤と見事なコントラストを形成している。

実用性への配慮も抜かりない。ファセットカットが施されたアワーマーカーと針にはスーパールミノバ SLN C1が塗布され、暗所でも高い視認性を確保している。ストラップにはブラックのカーフレザーが採用され、ローズゴールド製のバックルとともに、洗練された雰囲気をもたらす。

キャリバー「エル・プリメロ 3610」は、1/10秒単位の計測が可能なハイビートムーブメントである。5Hz（毎時36,000振動）の高振動により、クロノグラフ秒針は文字盤上をわずか10秒で一周する。この運動量を保ちながら、トリプルカレンダーとムーンフェイズという複雑機構を組み込んでも、約60時間のパワーリザーブを実現しているところが特筆に値する。

裏蓋にはサファイアクリスタルが採用され、ブルーのコラムホイールやゼニススターが装飾されたオープンローターが見え、メカニズムの美しさを視覚的にも堪能できる構造となっている。

革新的な機能にローズゴールドのエレガンスを纏う本作は、「クロノマスターオリジナルトリプルカレンダー」の新たな可能性を感じさせる、ゼニスのウオッチメゾンとしての力を感じる1本に仕上げられている。

クロノマスターオリジナルトリプルカレンダー
ケースサイズ｜38mm 、厚さ 14mm / ラグを含めた上下の長さ 46 mm
素材｜18K ローズゴールド
特長｜1/10秒の計測と表示が可能な自動巻コラムホイールエル・プリメロクロノグラフ。コンプリートカレンダー（曜日、日付、月）。ムーンフェイズ表示。パワーリザーブ 60時間。秒針停止機構。
ムーブメント｜エル・プリメロ 3610 自動巻
振動数｜毎時36,000振動（5Hz）
パワーリザーブ｜約60時間
機能｜1/10秒計測のクロノグラフ機能。コンプリートカレンダー（曜日、日付、月）。ムーンフェイズ表示。中央に時針と分針。9時位置にスモールセコンド。中央に10秒で1回転するクロノグラフ針、6時位置に60分カウンター、3時位置に60秒カウンター。
仕上げ｜サテン仕上げの星形ローター
防水機能｜5気圧
文字盤｜ブラック、ローズゴールドカラーのカウンター
アワーマーカー｜ローズゴールドプレート加工、ファセットカット、スーパールミノバ SLN C1を塗布
針｜ローズゴールドプレート加工、ファセットカット、スーパールミノバ SLN C1を塗布
ブレスレット＆バックル｜ブラックのカーフレザーストラップ、18K ローズゴールド製フォールディングバックル付き
価格｜364万1000円（税込）

問い合わせ先

LVMH ウォッチ・ジュエリージャパンゼニス
Tel.03-3575-5861
https://www.zenith-watches.com/ja_jp

Photo Gallery フォトギャラリー