高振動かつ長時間駆動の革新キャリバーを搭載。新たなデザインとなったグランドセイコーの金字塔モデル|Grand Seiko
WATCH & JEWELRY / FEATURES
2021年3月5日

高振動かつ長時間駆動の革新キャリバーを搭載。新たなデザインとなったグランドセイコーの金字塔モデル|Grand Seiko

Presented by GRAND SEIKO

Grand Seiko|グランドセイコー

「実用時計の最高峰」であることに加え、ニッポン独自の美意識を具現した、メカニカルウオッチの理想形(2)

グランドセイコーのための次世代キャリバーCal.9SA5

いよいよマニアックな領域に踏み込んでいきます。セイコーが2020年に完成させた次世代キャリバー9SA5は、すでに一部の限定モデルに搭載が始まっていますが、このモデルで、ついに量産化が実現しました。
ケースバックはサファイアクリスタルによるシースルー。搭載するキャリバー9SA5を顕としています。
キャリバー9SA5の特徴は、脱進機の伝達効率を高め、動力ロスを少なくしたこと。そして駆動用ゼンマイを2つ搭載したこと。
こうした要因により、毎時3万6000振動のハイビートムーブメントにも関わらず、約80時間のロングパワーリザーブを実現しました。
ハイビートムーブメントは、精度保持に有利なものの、高速に脱進機を振動させるために動力消費量が大きく、パワーリザーブ時間を伸ばすことが難しいとされてきました。しかし、セイコーは先の方法によりこの問題を解決。加えて、脱進機にフリースプラング機構まで搭載しました。
フリースプラング機構とは、テンプの振動を微調整する特別装置のことです。地板に付属する通常の緩急針装置ではなく、テンプそのものに補正ネジを装着させているのです。こちらの方が、より安定した精度を出せるため、機械式腕時計では、高級機の代名詞ともなっています。
テンプ4箇所に切れ目があり、小さなネジが付いていますよね。このネジ山の出し入れで重心バランスを調整、ヒゲゼンマイ(テンワの内側に同心円状で巻かれた細いバネ)の偏よりを解消させるのが目的です。

実用時計の最高峰とした誕生したグランドセイコー、その歴史を振り返ると……

さて、グランドセイコーとは、何なのか? それは歴史を紐解くことで浮き彫りとなります。
戦後復興を経て、日本が高度経済成長を迎えた1960年に、グランドセイコーは誕生しました。日本国内でも腕時計は普及期に入り、機械式腕時計にさらなる精度が追い求められた時代です。
初代グランドセイコー(1960年製造)※非売品
そんな時代に生まれたのが、スイスのクロノメーター検査基準優秀級規格同等の精度を誇る「グランドセイコー」です。加えて、海外勢に負けない品格、長く愛用できる普遍性を持ったデザインワークを特徴としていました。
グランドセイコー“44GS”(1967年製造)※非売品
1967年、グランドセイコーから、後に“44GS”の愛称で親しまれたエポックモデルが登場します。このモデルでは、高精度、普遍のデザインというアイデンティティに加え、見やすく、着けやすい外装デザイン、すなわち“セイコースタイル”が確立されました。
グランドセイコー“9S55”(1998年製造)※非売品
腕時計の精度基準を革新させたセイコーが牽引するクオーツ時代を経て、グランドセイコーは1998年に機械式腕時計を復活させます。しかも精度は機械式腕時計全盛時代と同等もしくはそれ以上。グランドセイコークラスの高精度な機械式腕時計を再び製造するために、多くのセイコー技術陣OBが結集したと聞きます。
こうしてグランドセイコーは再び輝きはじめました。

グランドセイコー メカニカルハイビート36000 80Hours

今日に至るまで、一貫して精度とスタイルを追求してきたグランドセイコーですが、このブランドに通底するのは、全方位に妥協しない姿勢です。日本ブランドらしい“改善”の姿勢で、徹底したユーザー目線に立ち、機能とデザインを60年もの間、磨かれてきた稀有なアイテムなのです。
また、このモデルでは自然の美しさに着目されました。舶来の真似ではなく、私たちの内側にある美意識に目を向けたのは、革新的な一歩だと思います。
腕元で個性を表現する現代に、この新作グランドセイコーは雄弁に私たちのアイデンティティを示します。その意味で、後世に残り、時計史に燦然と輝く金字塔モデルになると、私は考えます。

グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカルハイビート36000 80Hours

  • Ref.|SLGH005
  • ムーブメント|自動巻き(手巻き付き)
  • 精度|平均日差+5〜-3秒
  • パワーリザーブ|約80時間
  • ケース、ブレスレット素材|ステンレススチール
  • ダイアル素材|ホワイトシルバー色
  • ケースサイズ|40mm径、11.7mm厚
  • 防水|10気圧
  • 価格|95万円(税別)※グランドセイコーブティック、グランドセイコーサロン、グランドセイコーマスターショップのみでの取り扱い
  • 発売|3月6日(土)発売予定
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