CHAPTER 3 チューダー製ブロンズモデルの存在意義|TUDOR

ブロンズケース製造中にも素材表面のパティーナが進まないように、手袋着用をはじめとする細心の注意が払われている。

WATCH & JEWELRY / FEATURES
2021年8月1日

CHAPTER 3 チューダー製ブロンズモデルの存在意義|TUDOR

TUDOR|チューダー

Text & Edit by TSUCHIDA Takashi

ブランドコンセプトと完全合致。自分だけの一本をプレシャスに育む楽しみ

2010年以降、プレミアムウオッチのケース素材にブロンズを採用するトレンドが起こりました。経年変化させないことを良しとするプレミアムウオッチにおいては、革命的な出来事でした。
その発想は、20世紀半ば、深海探査のプロ機材や船尾のプロペラなどにブロンズが使用されてきた事実に基づくものです。TUDORでは、各国海軍にダイバーズウオッチを納めてきた背景から、TUDORのダイバーズウオッチとブロンズ素材は、長きにわたり近しい距離感にあったのでしょう。
TUDORがブロンズをケース素材として初めて採用したのは2016年。それ以前のヘリテージピースにブロンズモデルが存在していたわけではありませんが、現代に至り、ついに両者がマリアージュしたことを喜びたいと思います。
さて、ひと言でブロンズケースといっても、各ブランドで合金配合が異なります。色彩が一様でないのはそのため。TUDORが手掛けるブロンズケースは、赤味を抑えて、パティーナの黒ずみが映える風合いになっています。
TUDORでは、アルミニウムを配合することで、耐食性を高めています。したがって汗に強く、エイジングは比較的穏やか。ゆっくりと、じっくりと、自分好みの風合いに育てていくことが可能なのです。
TUDORでは、これまでは41ミリサイズ超えのコレクション「ブラックベイ」だけでブロンズモデルが扱われてきましたが、今回は39ミリサイズのコレクション「ブラックベイ フィフティ-エイト」からの登場です。しかも、ブレスレットまで含めた“フルブロンズ”ですから、エイジングしがいがあると言うもの。そのブレスレットも、T-fitという新機構を備えた自社開発ブレスレットです。
TUDORは、「BORN TO DARE」というフィロソフィーを掲げています。大胆に自分らしく。自分だけの風合いを、ケースにも、ブレスレットにも表現できるとは、ブランドコンセプトをストレートに体現している、まさにジャストミートなアイテムだと思います。
問い合わせ先

日本ロレックス / チューダー
Tel.03-3216-5671
https://www.tudorwatch.com/ja

                      
Photo Gallery