CHAPTER1 小径、ヴィンテージテイスト、ブロンズケース。注目要素“全部入り”のブティックエディションが誕生|TUDOR
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2021年8月1日

CHAPTER1 小径、ヴィンテージテイスト、ブロンズケース。注目要素“全部入り”のブティックエディションが誕生|TUDOR

TUDOR|チューダー

Photographs by OKAMURA Masahiro|Text & Edit by TSUCHIDA Takashi

TUDORらしさ全開。しかもブレスレット、ファブリックの二刀流

第一印象はスマートなのに、TUDORらしく、めちゃくちゃ骨太。ダイバーズウオッチの正統なディテールが“全部入り”です。「コレ、問答無用にカッコいい、シンプルなのに存在感がある」と、瞬間的に思ったアイテムです。
なぜシンプルに見えるのか。それはリュウズガードがないからです。
TUDORのダイバーズウオッチの進化の過程で、初期リファレンスに存在したリュウズガードのないモデルを、このアイテムは踏襲しています。リュウズガードがない代わりに、耐衝撃性能を満たすべく、リュウズヘッドがサイズアップされているのです。そのヘリテージデザインから導かれたバランスが、このモデルの圧倒的な個性。他ブランドのダイバーズウオッチとは異なる決定的な理由がこれです。
ケースサイドの曲線がスラリとしているから、ゴツさがない。だから、日常にも合わせやすい。
リュウズガードがない代わりに、耐衝撃性能をリュウズそのものの大きさ、太さでカバーしています。しかも直径6.8ミリで、操作性と存在感のバランスが絶妙! リュウズトップの薔薇の紋章は、イギリス・チューダー朝をオマージュするブランドのアイコンです。
リュウズガードがないと、スッキリと見えるんです。しかも、ヘッドが大きいから、目を引きます。TUDOR製ダイバーズウオッチも、その進化の過程において結果的にはリュウズガード付きフォルムが採択されたのですが、やはり、シンプルなケースデザインは美しいものです。
しかもブロンズ素材との相性が抜群。経年変化のアジ出しは、シンプルなデザインであるだけに、一層引き立ちます。どんなパティーナが付けられるのか、楽しみでなりません。
ところで、そもそもブロンズケースってどうなんだろ? って思う人は、ぜひ実物をご覧になることをお勧めします。TUDOR製ブロンズケースのマットな質感は、半端なものではありません。ピカピカに磨かず、あえて光沢を抑えているところがシブい!
ケースの面取りすべてにヘアラインを入れているから、この凄みが出るわけです。ツルツルの面をどこにも作らず、ヘアラインの方向さえも面(ツラ)ごとに変えるチャレンジングな手法で、抜群の立体感を表現しているのです。
この金属を敢えて輝かさないのが、TUDORらしさ。アンダーステイトメントな立ち位置(ひけらかさない)とともに、質実剛健さを導き出しています。そして一般にブロンズだとエッジがダレる印象がありますが、そこは一流ブランドの矜持。他の貴金属モデルと同様に、作り込みが非常に丁寧であり、稜線がピシッと立っていて、緊張感のある仕上がりとなっています。
ちなみに、ブロンズは鉄に比べて耐食性に優れることから、深海探査が盛んに行われた1950年代において、飽和潜水用ヘルメットに使われた素材です。したがって、ダイバーズウオッチに対する素材使いという面で、時代背景的な観点からも親和性がある点を指摘しておきましょう。
“3”“6”“9”にアラビア数字を用いた特徴的なダイアル。
ダイアルは、“3”“6”“9”のアラビア数字を用いたROLEX「EXPLORER」を想起させるデザイン。現行TUDORでも、先行する43ミリのブロンズモデルにしか採用されていない希少なデザインです。つまり、このダイアルを見れば、ブロンズ製であることが瞬時に分かるわけですが、私には、このダイアルがクレバーな印象に映っています。記号よりも数字のほうが、知性的な印象を得るからですが、皆さんはいかがでしょう? ちなみに、他モデルでは数字がバーインデックスに置き換わっていますから、店頭でぜひ見比べてみてください。
そして際立つのが、蓄光塗装の面積。深海での視認性を高める目的で、12時位置の逆三角、ドットタイプのアワーインデックス、スノーフレーク針がそれぞれ太く、その広い面積に、しっかりと蓄光塗装が施されています。
ケースは小振りなのに、目鼻立ちはくっきり。デザインが雄弁なのはこのためでしょう。茶系統のカラーリングも、なんとブロンズと合っていることか! この茶色は、ニュアンスのある照明下ではダークブラウンに近づき、明るい自然光のもとではブロンズとの伸びやかなカラーコントラストを生み出します。
2016年に登場したチューダー初のブロンズモデルもブラウンダイアルでしたが、新作は2019年のグラデーションダイアルを引き続いだ“グラデーションブラウン”。単色ブラウンとは異なり、ニュアンス豊かなブロンズケースとの相乗効果が期待されるニューバージョンです。
そして個性的ですが、身に着けやすい。腕に載せると、意外とワードローブを選ばない印象であることが分かります。

T fit

さらに今回誕生したブロンズ製ブレスレットには、8ミリ幅でブレスレットの長さをアジャストできるTUDOR自社開発の新機構“T-fit”技術が採用されました。アジャストの爪がクラスプカバーの裏側に彫られた溝にはまって固定される、堅牢な構造となっています。これによりコンディションの変化に合わせてフィッティングを微調整することができ、実用性が向上しました。
また、他モデルでは別売となることが多いファブリックストラップですが、このモデルにははじめから同梱されています。ダイアルカラーに合わせたブラウンに、ゴールドのセンターラインが彩られた、ご存知、パラシュート素材のストラップを彷彿とさせるストラップです。ファブリックのバックルも、もちろんブロンズ製。徹底した凝りようが、TUDORらしさなのです。
問い合わせ先

日本ロレックス / チューダー
Tel.03-3216-5671
https://www.tudorwatch.com/ja

                      
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