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全国の希少な染織を取材した単行本「残したい手しごと 日本の染織」(片柳草生/著)が先ごろ刊行された。
味わい溢れる草木の布
本書では、文筆家の片柳草生(かたやなぎ・くさふ)が全国の美しい染織品の現場を徹底取材。
今年、重要無形民族文化財に指定された、川に楮の繊維を晒して作る徳島の「太布」や、96歳の人間国宝・平良敏子氏が手がける、沖縄の重要無形文化財「芭蕉布」、織れる人が2名しかいないという北海道アイヌの伝統「アットゥシ織」、新潟でつくられる美しい雪晒し風景の「越後上布」「小千谷縮」など、他にも数々ある、草木から生まれる自然の織物の魅力に迫る。


その他、人間国宝・鈴田滋人氏自らが彫る精巧な木版で細やかな文様を染め表す佐賀の「木版摺更紗」や、沖縄・琉球王朝の伝統織物に、研ぎ澄まされた色彩感覚が映える伊藤峯子氏の「花倉織」など、染織作家の至極の技も紹介。
有名な染織はもちろん、日本人でもほとんど知らないような、希少な染織にも出会える一冊だ。
「残したい手しごと 日本の染織」
定価|2808円(税込)
刊行|株式会社 世界文化社
販売URL|http://amzn.asia/2HLjlFx
●内容
アットゥシ織
越後上布
小千谷縮
葛布
薩摩絣
紙布
太布
丹波布
南部菱刺し
芭蕉布
花倉織
帽子絞り
宮古上布
木版摺更紗
八重山上布
結城縮
結城紬
弓浜絣
ほか、日本の素材も紹介

問い合わせ先
株式会社 世界文化社