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2020年2月22日
有形文化財に宿泊。老舗旅館「おちあいろう」が華麗にリニューアル|OCHIAIRO
OCHIAIRO|おちあいろう
和の伝統様式はそのままに、最新の建築技術で洗練された空間へと生まれ変わった伊豆半島の老舗旅館「おちあいろう」
伊豆半島中部にある天城湯ヶ島温泉郷で145年の歴史を誇り、国の有形文化財としても登録されている老舗高級旅館「おちあいろう」が、当時の伝統様式はそのままに現代の洗練された建築技術によって、洗練された空間へとリニューアルされた。
Text by OZAKI Sayaka
大自然の景色、地元産素材の懐石料理、温泉に加えて新設されたサウナも楽しめる宿
1874年に創業され、都会の喧騒から離れた自然豊かな伊豆の天城湯ヶ島温泉郷にある「おちあいろう」。創業当時は「眠雲楼(みんうんろう)」の屋号で営業していたが、旅館に逗留していた旧幕臣の山岡鉄舟が、左手からは本谷川、右手からは猫越川が合流し“落ち合う”狩野川のほとりに位置することに注目し、屋号を「落合楼(おちあいろう)」としてはどうかと提案。以来、代々その名が受け継がれてきた。
明治時代には田山花袋、島崎藤村、大正時代には川端康成、昭和初期には北原白秋と多くの文人が滞在したことでも知られる。この「おちあいろう」が、豊かな自然に囲まれた日本の伝統的様式を維持しつつ、現代の高い建築技術によって、洗練された空間へとリニューアルされた。
館内は、職人の卓越した伝統技術による装飾とモダンな雰囲気を残すステンドグラスや照明が施され、優美なラウンジ、婚礼や祝典で利用できる有形文化財指定の伝統的な和の空間「大広間」、源泉掛け流しの内風呂を完備した16の客室が備わる。自然豊かな伊豆の山々と眼前を流れる狩野川を眺望できる露天風呂と湯けむりに包まれた洞窟風呂では、天城湯ヶ島温泉ならではの源泉掛け流し硫酸塩泉を楽しめる。またリニューアルに伴い、静かに柔らかな木漏れ日がさす空間にある源泉掛け流しの内風呂「月の湯」内に、サウナブームを先導してきた第一人者・松尾大氏が手掛けた、茶室を思わせるサウナを併設。いま行くべき全国のサウナをランキングにした「SAUNACHELIN 2019(サウナシュラン 2019)」にも選出され、水風呂の上に設置されたCOZYなサウナを体験できる。
料理は、地元で採れた新鮮な素材が四季折々の調理方法で提供され、素材本来の旨味を生かした味わい深い懐石料理を堪能できる。自然に囲まれた広々とした空間で心身ともに安らぐ宿泊をぜひ体験してみたい。
おちあいろう
住所|静岡県伊豆市湯ヶ島1887-1
客室数|16室(うち3室は露天風呂付き)
料金|6万7000 円~10万2000 円(いずれも1室2名利用時、1名料金1泊2食付き、税・サ・入湯税・宿泊中の飲物代も込)
時間|チェックイン15時~、チェックアウト11時まで
※料金は利用人数、利用日により異なるため、詳細は要問い合わせ
住所|静岡県伊豆市湯ヶ島1887-1
客室数|16室(うち3室は露天風呂付き)
料金|6万7000 円~10万2000 円(いずれも1室2名利用時、1名料金1泊2食付き、税・サ・入湯税・宿泊中の飲物代も込)
時間|チェックイン15時~、チェックアウト11時まで
※料金は利用人数、利用日により異なるため、詳細は要問い合わせ
問い合わせ先
おちあいろう
Tel.0558-85-0014
https://www.ochiairo.co.jp