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2021年5月7日
コンセプトは“ドラマティック温泉街”。「星野リゾート 界 別府」開業｜TRAVEL
TRAVEL｜星野リゾート 界 別府
隈研吾氏が設計する“ドラマティック温泉街”。大分、別府温泉の新たな魅力に触れる「星野リゾート 界 別府」が開業
大分県の別府温泉に「星野リゾート 界 別府」が2021年6月4日（金）に開業。予約受付を開始した。
Text by YANAKA Tomomi｜Edit by TSUCHIDA Takashi
すべての客室から、美しく時が移ろう別府湾を望む
星野リゾートが全国展開する温泉ブランド「界」。九州では大分県の「星野リゾート 界 阿蘇」、鹿児島県の「星野リゾート 界 霧島」に続き、日本一の源泉数や湧出量を誇る別府温泉に「星野リゾート 界 別府」が誕生する。
設計は世界的建築家の隈 研吾氏が手掛け、地元に根付く素材を使用。ご当地ならではの魅力が体感できるよう設計された。
コンセプトは温泉街が発展し「不夜城」と例えられるように夜遅くまで人々でにぎわう別府温泉をイメージした「ドラマティック温泉街」。館内は和紙のちょうちんが照らす石畳の路地や、温泉街にある土産店をイメージした空間など、にぎやかな別府の温泉街を彷彿とさせるつくりだ。
客室は70室すべてから眼前に広がる別府湾を望むことができる「ピクチャーウィンドウ」が特徴。時間帯によって美しく色が変わる空や海を見ているだけで、時が過ぎるのも忘れてしまいそう。
室内は海の色を引き立てるために、壁紙や障子、浴室のガラスは、別府の名所「血の池地獄」の赤から着想を得た古代色の「柿渋色」で統一。現在の大分県に当たる豊後の国で始まったという「豊後絞り」をヘッドボードやフットスローなどのインテリアに使用することで、地域の伝統文化を紹介している。
大浴場は四季折々の花、紅葉を楽しめる露天風呂と内風呂で別府温泉を堪能。内風呂は源泉かけ流しの「あつ湯」と、温泉成分を身体に浸透させるための「ぬる湯」のふたつの湯舟が用意された。炭酸水素塩泉で重曹成分を含むお湯は角質を軟化させ、肌をなめらかに整え、塩分を多く含むため身体の温かさを持続してくれるそう。
また2000以上の源泉を持つ別府温泉のなかでも「界 別府」の湯は肌に優しい温泉だといい、さまざまな泉質の湯めぐりをした後に仕上げの湯として入浴するのにもぴったりとか。
海の幸、山の幸にも恵まれた別府だけあって食事も充実。プライベートが保てる半個室の食事処で、地元の旬の素材を生かした会席料理を、大分県の伝統工芸品の器や竹細工とともに楽しめる。
大分の名産として知られる「かぼす」を使った麺をアレンジした先付や酢の物、八寸、お造りを一緒に盛り合わせた「宝楽盛り」は見た目も華やか。特別会席のメインの台の物には近海で獲れた魚介と鶏肉、牛肉を組み合わせ、鶏肉と相性の良いスープでじっくりと煮込んだ「豊後なべ」が登場する。濃厚なスープに「かぼす」を効かせることでより奥行きのある味わいを楽しめる。
大分の恵み、別府温泉を存分に堪能できる、“ドラマティック温泉街”の誕生だ。
星野リゾート 界 別府
- 開業日｜2021年6月4日（金）
- 所在地｜大分県別府市北浜2-14-29
- 客室｜70室
- 料金｜1泊3万1000円～（2名1室利用時1名あたり、税サ込、夕朝食付）
問い合わせ先
星野リゾート 界
Tel.0570-073-011（界予約センター）
https://kai-ryokan.jp/