MUSIC|ジェーン・バーキンがワールドツアーのラストを飾る東京公演を開催
MUSIC|日本人による“ジェーン・バンド”と凱旋
ジェーン・バーキンがワールドツアーのラストを飾る東京公演を開催
東日本大震災を受け、復興支援のために日本人ミュージシャンによる“ジェーン・バンド”を結成し、「VIA JAPAN」と名づけたワールドツアーをおこなってきたジェーン・バーキン。世界27カ国74都市を巡り、ラストとなる東京公演が3月28日(木)19:00から新宿の東京オペラシティコンサートホールで開催される。
Text by YANAKA Tomomi
セルジュ・ゲンスブールが書き下ろした往年の名曲を披露
東日本大震災の発生直後から日本への励ましのメッセージを寄せたり、2011年4月に緊急来日して復興支援のコンサートを開いたりと、災害に苦しむ日本に心を寄せてきたジェーン・バーキン。その緊急来日した際に、急遽結成された中島ノブユキ(pf)、金子飛鳥(VI)、坂口修一郎(Tp/Tb)、栗原務(Dr)による“ジェーン・バンド”。その後ワールドツアーをおこない、1年半をかけて世界27カ国74都市を巡り、ついに3月にツアーのはじまりと同じ東京で幕を閉じることとなった。
継続的な復興支援の意を込め、さらに世界のひとが震災のことを忘れないようにと「VIA JAPAN」と名づけられたこのワールドツアーでは、各地で募金活動も展開。今回の公演では、「バビロンの妖精」や「無造作紳士」「ジョニー・ジェーンのバラード」など、彼女の最愛のパートナーでもあったセルジュ・ゲンスブールが書き下ろした往年の名曲が披露されるという。
「私はステージに立つたびに皆さんに思いをはせます。福島で起きたこと、被爆した方がた、自分の家に戻れない方がた、かつてコンサートで訪れた仙台の地で漁業や農業に携わる方がた、故郷にとどまる決心をされた方がた、皆さんは私の誇りです。これほどの震災にあっても人間の尊厳を忘れない、すばらしい国民はほかにいないと思います」と被災者への想いを語るジェーン・バーキンがあたらしい一歩を踏み出せるようにと歌う特別なコンサート。そのラストを飾る東京公演で、あらためて復興へ意をあらたにしたい。