kizunaworld.org|LAの最注目アーティスト、TOKiMONSTAの楽曲「Shortcomings」が登場
Kizunaworld.org
LAの最注目アーティスト、TOKiMONSTAの楽曲が登場
坂本龍一氏らによってスタートし、国内外のさまざまなアーティスト作品を通じて寄付を募る東日本大震災被災地支援プロジェクト、「kizunaworld.org」。17番目の作品は、ロサンゼルスのクラブミュージックシーンを牽引する女性アーティスト、TOKiMONSTA(トキモンスタ)の楽曲である。
Text by KASE Tomoshige(OPENERS)
メロディとパーカッションが変化する、物語のような曲
坂本龍一氏と平野友康氏が発起人となり立ち上がった「kizunaworld.org」。「個人の力でできるかぎりのことをする」というコンセプトのもと、国内・海外からプロジェクトに賛同するアーティストの作品を広く集めて提供することで寄付を募り、被災地への支援を続けている。
17番目の作品は、LAのサウスベイエリアで生まれ育ったTOKiMONSTA(本名:ジェニファー・リー)から提供された。生楽器、パーカッション、デジタル処理、粒のあるノイズ音などを駆使した、幅広いテクスチャーを操るアーティストである。
TOKiMONSTAの曲はあらゆるメディアで高い評価を受けており、『BBCラジオ1』『NPR』をはじめとする国際的なラジオ番組で無数にプレイされている。また『SPIN』『Dazed and Confused』などの多くの雑誌でもフィーチャーされつづけているのだ。
今回提供された「Shortcomings」、TOKiMONSTA自身は「発展するメロディとパーカッションの変化が優美で、でも最後に少し哀愁をただよわす、物語のような曲」と評している。人生には楽しいことと悲しいことがある――そんなあたりまえの現実を美しい音とともに提示し、不思議な力強さを感じさせる作品となっている。
作品は、1口1000円の寄付をPayPalから決済するとダウンロードできる仕組み。集まった寄付金は、決済手数料をのぞく全額が「医療」「こども」「食料」「住宅」「エネルギー」の5つの分野で“いま必要な支援”として、状況に応じて寄付先を随時検討しながら届けられる。また昨年10月1日からは「こども」の寄付先が、震災により楽器が使えなくなってしまった教育機関に対し楽器の修復や提供をおこなうとともに、被災地での音楽活動を支援する「こどもの音楽再生基金」に変更されている。
http://www.tokimonsta.com/