甘やかで、なおかつスモーキー。進化した日本酒「響花」で2024年をHAPPYにお迎え!|SAKE HUNDRED
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2023年11月8日

甘やかで、なおかつスモーキー。進化した日本酒「響花」で2024年をHAPPYにお迎え!|SAKE HUNDRED

SAKE HUNDRED|サケハンドレッド

今年の正月は、ちゃんと日本酒で。しかも今しか手に入らないサケハンドレッドの限定酒で、最先端の美味しさを堪能

そうですねー、もしも私がお金に糸目をつけずに、この冬、最もお世話になった人に、心からの贈り物をするならば、こちらのお酒を何も言わずにそっとお届けしますね。このアイテムは、ド肝を抜く素晴らしい酒質設計をもたらす、日本酒プロデュース集団「SAKE HUNDRED」の最新作です。OPENERS読者の皆さんなら、もうお馴染みですよね。ただし最新作といっても、じつはこれまで一部の顧客だけに紹介されていたアイテムを、一般に数量限定販売することになった銘柄(※要会員登録)なんですが……、とにかくグラスに鼻を近づけてから、液体が喉を通過して、鼻に抜ける香りの余韻まで、どこにもスキがない、無敵の味わいなんです。

Text by TSUCHIDA Takashi

アッサンブラージュがもたらす掛け算が、日本酒の新境地を切り開く

例えるならば、「十四代」的な極上の甘やかさと、スモーキーなラストのキレ、ほろ苦さが同居する味わい。これ、私にとって他に飲んだことのない代物です。
たいていは、どっちかなんですよ。甘いなら、最後まで甘い。ほろ苦い場合は、最初からほろ苦い。2つの相反する個性が、どちらも殺し合うことなく同居する。奇跡のバランスというわけです。しかも、どちらの味わいも超一級品。“おいしい”と”おいしい”が組み合わさると、”ものすごくおいしい”と感じる方程式です。
じつはこのアイテム、「アッサンブラージュ」という手法が取られています。つまり出来上がった異なる日本酒を意図して混ぜること。ボルドーワインやシャンパーニュなど、ワインの世界ではよく行われている手法ですが、日本酒がこのアッサンブラージュを行う場合、かつてはマイナスを補う面が強かった。だから、安かろう悪かろうのイメージがつきまとい、イマイチ日本酒ではブレイクしてこなかった技なんですね。
テロワールに左右されるブドウは、ヴィンテージ(生育年)ごとにバラつきが出ます。カンカン照りの天候と、雨ばっかりの天候で、ブドウの生育はものすごく変わるからです。もちろん酒米だって、同じように生育環境によって実りが左右されます。ところが日本酒とは、技(ワザ)の酒。米の出来に合わせた醸造テクニックがあの手この手で発展しているので、テロワールによって味が左右されにくいんです。いや左右されても、後工程の酒造りで、テロワールのブレを吸収しきってしまうんですよ。だから日本酒は、アッサンブラージュでヴィンテージを均一化する必要が薄かった。こんな側面も実は関係しています。
ところがチャレンジ精神旺盛な最近の酒造りの現場では、このアッサンブラージュがもたらすプラスの効果を見逃すわけはありませんでした。ですから、最近は見かけるようになってきましたよね、日本酒アッサンブラージュ。そしてこの「響花」、やはり1タス1が、5にも6にもなっています。味や香りの官能って、重なり合うことでポテンシャルが膨れ上がるのです。
響花の86%は、「天雨」(現在は終売している生酒)、響花の14%は「思凛」(ミズナラ樽に貯蔵することで、オーク香が付与された味わい)。しかも「思凛」は2つのヴィンテージを重ねて、味わいに立体感を持たせたそうです。うーむ、手が込んでいます。
そのうえ、「天雨」「思凛」は、ともに山形県の奥羽自慢が製造元。同じ酒蔵で造られたものを合わせているゆえ、相性がいいのも当たり前。そして両者の個性はまるで点対称であるがゆえ、アッサンブラージュされたときの互いの個性も高め合うばかり。絶妙です。SAKE HUNDREDを率いる生駒龍史CEOは、ブランド創設当初からアッサンブラージュを狙っていたそうですが、なるほどこの相乗効果は洒脱です。
ちなみに、西麻布の「江戸前鮓すし通」のマネージャー横山哲也さんは、ウニ料理にこの「響花」を提案したいと話しました。たしかに、ウニの濃厚さをまろやかに包み込みつつも、この「響花」ならば最後まで凛としたスマートさを崩さないでしょう。その上品な味わいが、これまでの日本酒とまったく別物なのです。
というわけで、この「響花」、終売のお酒が含まれているゆえに、限られた数量しか作ることができないもので、今回の一般販売も2024年1月15日までの期間限定となっています。

もちろん超高級品ですので、日常的に楽しめるものではないとしても、3万円台のお酒を購入するチャンスに恵まれているならば、ぜひとも候補のひとつに入れるべき銘柄としてオススメします。ボルドーやブルゴーニュと比べても、決して法外な価格ではありません。そして、なんたって次に買えるチャンスがあるのかどうかさえ、分からないのですから。
響花|KYOUKA
製造者|奥羽自慢(山形)
原料米|山形県産雪女神 86% / 兵庫県産山田錦 14% 精米歩合:18%
アルコール分|15.6%
内容量|720ml
価格|3万4100円 (送料別)
商品ページ|https://jp.sake100.com/products/kyouka
一般販売期間|2023 年 11 月 8 日(水)〜2024 年 1 月 15 日(月)
問い合わせ先

SAKE HUNDRED
https://jp.sake100.com

                      
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